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おおつやすたか 『まるくすタン~学園の階級闘争~』 (サンデー社、2005年)
「(えんげるすタン:)「ところで、学校のことで、まだわからないところとかはないんですの?」
(まるくすタン:)「わからないところ、というか、現時点で仮説の段階で、まだ理論に確信が持てない部分はあるわね。」
(え:)「それは何ですの?」
(ま:)「この学園における社会構造の基本。」
(え:)「なるほど。わたしたちが社会的存在である以上、そのことについての探求は非常に重要なことですわ。」
(ま:)「・・・・その重要性に気づいてくれたのは、今までのところあなただけね。」
まるくすタンは、眼鏡をちょっと直しながら、えんげるすタンを見ていいました。えんげるすタンは嬉しそうににっこりと笑います。
(え:)「それで、この学園においては、何が社会構造の基本だとお考えですの?」
(ま:)「・・・・どうやら、下半身的欲求が基本のように思われるのよ。」 」(p46)
てな感じで、マルクスの人生や共産主義の歴史を、萌え系美少女たちによる学園ドラマにして描いたエロ小説。
爆笑。
ここには書けないような低俗な話が一話終わるごとに、「十九世紀初頭のドイツの哲学界は、・・・・」てな感じに真面目な解説がなされているのもシュールで笑える。
とはいえ、マルクスの考え、共産主義の歴史のポイントはしっかり抑えている。特に、プロレタリア階級の描写は秀逸。
ちなみに、まるくすタン、えんげるすタンの他には、れーにんタン、とろつきータン、すたーりんタンといった人たちが出てくる。
個人的には、えんげるすタン、萌え~。
「 「この体制は、打倒するべきだわ。・・・・万国のモテざるものたちよ、団結せよ!」(byまるくすタン) 」(p70&99)
マルクスからまるくすタンへ。
遅ればせながら、「10月分」のランキングを更新。
1.[2006年10月版]について
評価基準や評価方法は前回から変わっていない。
今回の記事には、長くなるから評価基準の詳細などを載せていない。知りたい場合には、「アイドルブログ・ランキング[第1版完成版]」を参照。
今回、評価対象になったのは110人。
吹石一恵(企画終了に伴いブログ閉鎖)と幸岩静香(受験に専念するため休業)の2人が外れ、黒船やカメレオン好きや永遠の17才など新たに12人を追加し、合計で10人増えた。
前書きは以上。
2.アイドルブログ・ランキング[2006年10月版]
まず、得点順になっているランキング。
◎アイドルブログ・ランキング
(得点順/2006年10月分、110人対象/丸カッコ内の「数字」は前月との得点差、「新」は今回から加入/四角カッコ内は順位と偏差値、「T」はタイ)
★――――――――――――――――――――――★
29. 太田在(-1) [=1位、73.9]
―――――――――――――――――――――――――
28.
―――――――――――――――――――――――――
27. 小明、浅木一華(+1)、金田美香(+1)、中川翔子、塙花澄
[=2位T、68.6]
―――――――――――――――――――――――――
26. あべなぎさ、ゴールデン小雪 [=7位T、65.9]
―――――――――――――――――――――――――
25. 加藤沙耶香(+1)、京本有加(新)、二階堂瞳子、橋本彩(+2)、
森幸子 [=9位T、63.2]
―――――――――――――――――――――――――
24. あさくらはるか17(新)、高城樹衣、ハレンチパンチ(+1)、
松本美佳里(+1) [=14位T、60.5]
―――――――――――――――――――――――――
23. ガチャピン(-1)、喜屋武ちあき(-1)、高梨臨、田崎りさ(-1)、
辰巳奈都子(-2)、長尾麻由(-2)、仲村みう(+3)、
沼尻沙弥香(-2) 、浜田翔子、原田明絵、松嶋初音、
山本沙織(+3) [=18位T、57.8]
―――――――――――――――――――――――――
22. 入船加澄実(-1)、甲斐麻美(-1)、鎌田紘子(-1)、
河辺千恵子(-3)、吉川麻衣子(+1)、佐々木梨絵、
佐藤江梨子(新)、平田薫、福留佑子(-2)、吉井怜(+5)
[=30位T、55.1]
―――――――――――――――――――――――――
21. 伊藤彩華(+2)、加藤美佳(-1)、木嶋のりこ(+1)、草場恵(新)、
小阪由佳(新)、斎藤夢愛、しほの涼(-1)、田代さやか(+1)、
福之上真友(新)、眞鍋かをり(-1)、吉原夏紀(-1)
[=40位T、52.5]
―――――――――――――――――――――――――
20. 愛川ゆず季(新)、浅香友紀(-1)、川原真琴(-3)、
酒井若菜(新)、島野亜希子(-1)、時東ぁみ、平田裕香、
福下恵美(+2)、南明奈(-1)、桜(もも)mint's(+2)、
柳沢なな(-3) [=51位T、49.8]
―――――――――――――――――――――――――
19. 相澤仁美(新)、蒼井そら(-2)、Erina、大友さゆり(-1)、
里中あや、ソニン、永岡真実、中村知世(-2)、長谷川恵美、
福田沙紀(+1)、満島ひかり(-4)、三津谷葉子(+1)、
山本彩乃(-2)、リア・ディゾン(新)、類家明日香
[=62位T、47.1]
―――――――――――――――――――――――――
18. 秋山奈々(-1)、石原朋香、磯山さやか(-1)、上田愛美(+1)、
川村ゆきえ(新)、北乃きい(-1)、工藤亜耶(-4)、サエコ(-1)、
手塚りえ(-1)、福永ちな(-1)、藤岡麻美(-3)、三倉茉奈・佳奈
[=77位T、44.4]
―――――――――――――――――――――――――
17. 阿井莉沙(-2)、インリン(-1)、大久保麻梨子、浜丘麻矢(新)、
吉野紗香 [=89位T、41.7]
―――――――――――――――――――――――――
16. 石井めぐる(-1)、市川由衣(-1)、夏川純(-2)、松原静香(-2)、
緑友利恵(+1) [=94位、39.1]
―――――――――――――――――――――――――
15. 高橋あゆみ(-3)、長澤奈央(-5)、原田桜怜(-1)、
松本さゆき(-2) [=99位T、36.4]
―――――――――――――――――――――――――
14. 井上和香(+1)、岩佐真悠子、榮倉奈々(-1)
[=103位T、33.7]
―――――――――――――――――――――――――
13. 夏帆(-1) [=106位、31.0]
―――――――――――――――――――――――――
12. 中村優(-2) [=107位、28.3]
―――――――――――――――――――――――――
11. 工藤里紗(-1)、鈴木亜美 [=108位T、25.7]
―――――――――――――――――――――――――
10. dream(-3) [=110位、23.0]
★――――――――――――――――――――――★[2006年10月版]
3.アイドルブログ得点表
続いてランキングの基となった得点表。
◎アイドルブログ得点表[2006年10月版]
(あいうえお順/A=更新頻度、B=読者との交流、
C=内容の踏み込み、D=読み応え、E=面白さ、
F=写真、G=オリジナリティ・ボーナス、H=合計、
(偏)=偏差値、I=熱心さ〈A+B〉、J=内容の面白さ〈C+D+E〉)
A B C D E F G H (偏) I J
阿井莉沙 :2 3 3 3 3 3 0 17 (41.7) 5 9
愛川ゆず季 :3 3 4 3 3 4 0 20 (49.8) 6 10
相澤仁美 :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
蒼井そら :3 1 3 4 5 3 0 19 (47.1) 4 12
小明 :5 2 5 5 5 5 0 27 (68.6) 7 15
秋山奈々 :4 3 3 2 2 4 0 18 (44.4) 7 7
浅香友紀 :5 3 4 2 3 3 0 20 (49.8) 8 9
浅木一華 :5 3 5 4 5 5 0 27 (68.6) 8 14
あさくらはるか17:5 5 4 3 3 4 0 24 (60.5) 10 10
あべなぎさ :5 5 4 4 3 5 0 26 (65.9) 10 11
A B C D E F G H (偏) I J
石井めぐる :2 3 3 3 2 3 0 16 (39.1) 5 8
石原朋香 :3 3 3 3 3 3 0 18 (44.4) 6 9
磯山さやか :3 3 3 3 3 3 0 18 (44.4) 6 9
市川由衣 :3 1 3 3 3 3 0 16 (39.1) 4 9
伊藤彩華 :4 2 3 4 3 5 0 21 (52.5) 6 10
井上和香 :2 2 3 2 2 3 0 14 (33.7) 4 7
入船加澄実 :4 4 4 3 3 4 0 22 (55.1) 8 10
岩佐真悠子 :2 3 2 2 2 3 0 14 (33.4) 5 6
インリン :2 3 3 3 3 3 0 17 (41.7) 5 9
上田愛美 :5 1 4 2 2 4 0 18 (44.4) 6 8
A B C D E F G H (偏) I J
榮倉奈々 :2 1 3 2 3 3 0 14 (33.7) 3 8
Erina :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
大久保麻梨子:3 1 3 3 3 4 0 17 (41.7) 4 9
太田在 :5 5 4 5 5 3 2 29 (73.9) 10 14
大友さゆり :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
甲斐麻美 :3 3 4 5 4 3 0 22 (55.1) 6 13
ガチャピン :5 3 4 3 4 4 0 23 (57.8) 8 11
加藤沙耶香 :5 3 4 4 4 5 0 25 (63.2) 8 12
加藤美佳 :5 3 4 3 3 3 0 21 (52.5) 8 10
金田美香 :5 4 4 4 4 5 1 27 (68.6) 9 12
A B C D E F G H (偏) I J
夏帆 :2 1 2 3 2 3 0 13 (31.0) 3 7
鎌田紘子 :4 2 5 4 3 4 0 22 (55.1) 6 12
川原真琴 :3 2 3 3 4 5 0 20 (49.8) 5 10
河辺千恵子 :4 2 4 3 4 4 1 22 (55.1) 6 11
川村ゆきえ :3 2 3 3 3 4 0 18 (44.4) 5 9
木嶋のりこ :3 4 4 3 3 4 0 21 (52.5) 7 10
北乃きい :3 3 3 2 3 4 0 18 (44.4) 6 8
吉川麻衣子 :4 3 4 4 3 4 0 22 (55.1) 7 11
喜屋武ちあき:5 3 4 3 4 4 0 23 (57.8) 8 11
京本有加 :5 5 4 3 3 5 0 25 (63.2) 10 10
A B C D E F G H (偏) I J
草場恵 :4 3 4 3 3 4 0 21 (52.5) 7 10
工藤亜耶 :3 3 3 2 3 4 0 18 (44.4) 8 10
工藤里紗 :2 1 2 1 2 3 0 11 (25.7) 3 5
ゴールデン小雪:5 4 5 4 3 5 0 26 (65.9) 9 12
小阪由佳 :4 3 4 3 3 4 0 21 (52.5) 7 10
斎藤夢愛 :3 4 3 4 3 3 1 21 (52.5) 7 10
サエコ :3 2 3 3 3 4 0 18 (44.4) 5 9
酒井若菜 :3 4 3 4 3 3 0 20 (49.8) 7 10
佐々木梨絵 :4 3 4 3 3 5 0 22 (55.1) 7 10
佐藤江梨子 :5 1 4 4 4 4 0 22 (55.1) 6 12
A B C D E F G H (偏) I J
里中あや :3 3 3 4 3 3 0 19 (47.1) 6 10
しほの涼 :4 1 4 4 3 5 0 21 (52.5) 5 11
島野亜希子 :4 3 3 4 2 4 0 20 (49.8) 7 9
鈴木亜美 :2 1 2 1 2 3 0 11 (25.7) 3 5
ソニン :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
高城樹衣 :4 5 4 3 3 5 0 24 (60.5) 9 10
高梨臨 :4 4 4 3 3 5 0 23 (57.8) 8 10
高橋あゆみ :2 3 3 3 2 2 0 15 (36.4) 5 8
田崎りさ :3 3 4 5 4 4 0 23 (57.8) 6 13
田代さやか :4 3 3 4 3 4 0 21 (52.5) 7 10
A B C D E F G H (偏) I J
辰巳奈都子 :4 3 4 4 3 5 0 23 (57.8) 7 11
手塚りえ :3 3 3 2 3 4 0 18 (44.4) 6 8
時東ぁみ :5 2 3 3 3 4 0 20 (49.8) 7 9
dream :1 3 2 1 2 1 0 10 (23.0) 4 5
長尾麻由 :4 5 3 3 3 4 1 23 (57.8) 9 9
永岡真実 :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
中川翔子 :5 1 5 5 5 5 1 27 (68.6) 6 15
長澤奈央 :2 2 2 3 3 3 0 15 (36.4) 4 8
中村知世 :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
仲村みう :4 5 3 3 3 5 0 23 (57.8) 9 9
A B C D E F G H (偏) I J
中村優 :1 3 2 3 2 1 0 12 (28.3) 4 7
夏川純 :3 2 3 2 2 4 0 16 (39.1) 5 7
二階堂瞳子 :5 5 4 4 3 4 0 25 (63.2) 10 11
沼尻沙弥香 :3 4 4 4 4 4 0 23 (57.8) 7 12
橋本彩 :5 5 4 4 3 4 0 25 (63.2) 10 11
長谷川恵美 :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
塙花澄 :5 5 4 4 5 4 0 27 (68.6) 10 13
浜丘麻矢 :2 3 3 3 3 3 0 17 (41.7) 5 9
浜田翔子 :5 2 4 4 3 5 0 23 (57.8) 7 11
原田明絵 :5 3 4 4 3 4 0 23 (57.8) 8 11
A B C D E F G H (偏) I J
原田桜怜 :2 3 3 2 2 3 0 15 (36.4) 5 7
ハレンチパンチ:5 4 3 4 4 3 1 24 (60.5) 9 10
平田薫 :5 2 4 4 4 3 0 22 (55.1) 7 12
平田裕香 :3 2 4 4 4 3 0 20 (49.8) 5 12
福下恵美 :3 4 3 4 3 3 0 20 (49.8) 7 10
福田沙紀 :4 3 3 3 2 4 0 19 (47.1) 7 8
福留佑子 :3 3 3 4 3 4 2 22 (55.1) 6 10
福永ちな :3 3 3 3 2 4 0 18 (44.4) 6 8
福之上真友 :5 3 3 3 3 4 0 21 (52.5) 8 9
藤岡麻美 :3 3 3 3 3 3 0 18 (44.4) 6 9
A B C D E F G H (偏) I J
松嶋初音 :3 2 4 5 5 4 0 23 (57.8) 5 14
松原静香 :2 3 3 2 3 3 0 16 (39.1) 5 8
松本さゆき :2 3 2 2 2 4 0 15 (36.4) 5 6
松本美佳里 :3 5 4 4 4 4 0 24 (60.5) 8 12
眞鍋かをり :2 2 4 5 5 2 1 21 (52.5) 4 14
三倉茉奈・佳奈:1 3 3 5 3 3 0 18 (44.4) 4 11
満島ひかり :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
三津谷葉子 :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 9
緑友利恵 :2 3 3 2 2 4 0 16 (39.1) 5 7
南明奈 :5 2 3 3 3 4 0 20 (49.8) 7 9
A B C D E F G H (偏) I J
桜(もも)mint's:3 3 4 3 3 4 0 20 (49.8) 6 10
森幸子 :5 5 5 4 3 3 0 25 (63.2) 10 12
柳沢なな :3 3 4 3 3 4 0 20 (49.8) 6 10
山本彩乃 :3 3 3 3 3 4 0 19 (47.1) 6 10
山本沙織 :4 4 4 4 3 4 0 23 (57.8) 8 11
吉井怜 :3 4 4 3 4 4 0 22 (55.1) 7 11
吉野紗香 :2 3 3 3 3 3 0 17 (41.7) 5 9
吉原夏紀 :3 3 4 4 3 4 0 21 (52.5) 6 11
リア・ディゾン :2 3 3 4 3 4 0 19 (47.1) 5 10
類家明日香 :4 3 3 2 2 5 0 19 (47.1) 7 7
A B C D E F G H (偏) I J
平均値 :3.5 3.0 3.4 3.3 3.1 3.8 - 20.1 (50.0)6.4 9.8
中央値 :3 3 3 3 3 4 - 20 6 10
最頻値 :3 3 3 3 3 4 - 19 6 9
4.上位ブログの得点変化について
ここで、上位にランクしているブログに関して、得点が変化した要因について簡単に説明しておく。
なお、ここでは合計で25点以上獲得しているブログで、前回の得点から変化があるものだけを対象としている。
・太田在(-1):画像が減った。
・浅木一華(+1):トラバへの言及がなくなったが、更新と画像が増加。
・金田美香(+1):記事でトラバを取り上げた。
・加藤沙耶香(+1):顔写真が増えた。
・橋本彩(+2):コメントにレスをするようになった。
5.最後に
次回は12月上旬にアップする。(遅くとも12月10日までには)
今後の方向性や課題をいくつか挙げてみる。
一、とにかく続ける。
二、人数を増やす。(少しでも全アイドルに近づける)
三、かねてから懸案である各項目の10点満点化。
四、このランキングを使って分析や評論を行う。
五、がんばる。
長谷部恭男、杉田敦 『これが憲法だ!』 (朝日新書、2006年)
憲法についての憲法学者と政治学者の対談。
民主主義とか国民主権を重視する政治学者が攻め、立憲主義を重視する憲法学者が受けて立つという構図ですごく活発なやり取りが交わされてる。
長谷部恭男は今の憲法学界をリードする学者である。
そんな長谷部恭男の憲法観は、体系的な哲学のような、明確で開放的な基準に依ってではなく、その時々の社会情勢や社会通念に合わせて柔軟に条文を解釈していく、という法律学の特異性を極端にした見方に基づいている。
すなわち、“憲法典”は、「全て国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限の尊重を必要とする。 」という憲法13条の個人の尊重および幸福追求権をほとんど唯一の“憲法原理”にした皆が一緒に生きていくための調整のルールに過ぎない。だから、憲法典の解釈は、文言をそのまま素直に理解するのではなく、この“原理”を守るという基準によってかなり自由に行うことができる。
実にドライ。
実際に書かれている条文なんて、いわば「“原理”を実現するという“ゲーム”のための“道具”に過ぎない」ということ。(だから、9条の解釈も、武力を放棄したら“原理”に書かれている「国民の生命」を守れないから武力を持てるように解釈すべきだ、という何でもありの問題含みのものになっている。)
法律学に触れたことがない人からしたら、おそらく全くもって理解できる考えではないだろう。
確かに、法律学は真実を追究する学問ではなくて実践的な学問だからやむを得ないところはある。
だけど、ここまで開き直られてしまうと見過ごせない問題が出てくる。
「なんで13条が“ほとんど唯一の原理”だと言えるのか?」
突き詰めるとこれに尽きるように思う。
この問題から派生して、法の支配の希薄化の問題とか、国民主権の骨抜き化の問題とか、権力の所在についての無自覚の問題とか、いろいろな問題が出てくる。
実際、極端に言えば、長谷部恭男は民主主義(国民主権)なんていらない、あるいは、不可能だ、と考えている。
例えば、「個人の生命に関わる9条の問題は国民の間で積極的に議論されるべきではないか?」というような杉田敦の問いかけ(p79)に対して次のように答えている。
「 国民的な議論を巻き起こすのであれば、もっとよく考えていただきたい。「この問題は、一体何と関連していて、仮にこの条文を動かすと、どういう帰結がもたらされ、その結果、日本のセキュリティーは全体として向上するのかしないのか」ということまで、全部含めて議論していただきたい。たとえば、9条の文言を動かしたとき、従来、内閣法制局を中心に組み立てられてきた歯止めは吹っ飛んでしまうのかしまわないのか。そのままなのであれば、条文を動かす必要はない。吹っ飛んでしまうとなると、それにかわる歯止めはどうするのか。法律で決めますというだけで、そのときどきの政治的多数派に対する歯止めになるのか。憲法上の歯止めがなくなってしまったときに、周辺諸国や同盟国との関係は、日本が国際紛争に巻き込まれる危険性は、新たに正統性を得た自衛隊が政治的発言力を増す可能性はどうなのか。
そこまで含めて議論するのであれば、大いにやるべきだと思います。ただ、現在の日本の政治過程を見ると、はたしてそういう冷静な議論をするのに適切な環境なのか。さきほども言いましたが、日本の民主主義の危機的な状況を見ると、私は懐疑的だと言わざるをえないですね。 」(p80-81)
あなたは何様ですか? 神様ですか? 神の国の到来を待ち望んでいるのですか?
憲法学という自分のテリトリー(=実存?)を守るためにここまで言うのか?と、ただただ呆れる。
実際、ほとんどの憲法学者は民主主義が好きではないエリート主義者だ。(みんな自分では無自覚だけど。)
だけど、一応国民主権を尊重するような倫理観は持っている。(いざとなったら国民主権を捨てるんだけど。)
でも、長谷部恭男みたいにここまで開き直られてしまうと反発したくなる。
この「反発したくなる気持ち」を大切にしたい。
我が愛しのアイドルブログ・ランキング(10月版)は、現在の進行状況などを鑑み、22日水曜日にアップ予定。今後、こんな失態はなくしたい。
これだけだと素っ気ないから最近考えている愚見を一つ。
ちょっと長くなって何が言いたいのか分かりにくいかもしれないけど、ニュアンスで理解してほしいと思う今日この頃。(「ニュアンスで理解する」とはどういうことか?に関しては、これを参照。)
「NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly One
花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて 争う事もしないで
バケツの中誇らしげに しゃんと胸を張っている
(中略)
そうさ僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい 」
(『世界に一つだけの花』作詞・作曲:槇原敬之、唄:SMAP)
「ひとつにならなくていいよ 認め合うことができればさ
もちろん投げやりじゃなくて 認め合うことができるから
ひとつにならなくていいよ 価値観も 理念も 宗教もさ
ひとつにならなくていいよ 認め合うことができるから
それで素晴らしい
キスしながら唾を吐いて 舐めるつもりが噛みついて
着せたつもりが引き裂いて また愛求める
ひとつにならなくていいよ 認め合えればそれでいいよ
それだけが僕らの前の 暗闇を 優しく 散らして
光を 降らして 与えてくれる」
(『掌』作詞・作曲:KAZUTOSHI SAKURAI、唄:Mr.Children)
(※全文が知りたい場合には、「うたまっぷ」の歌詞検索から見ることができる)
2つの曲はどっちも同じようなことを言っている。「“一つ”じゃないから、“一つ”にならなくていい」と。
(※もちろん、『掌』の方は、イラク戦争を開始したアメリカ・ブッシュ政権の中枢=ネオコンに対する批判を一義的には意図していると思われるけど)
どっちも見事な歌唱力で歌われているから、(歌詞に関係なく)両方とも素晴らしい歌だと自分は思う。
けど、ここでは、この2つの「歌詞」に関して、2つの視点から考えてみたい。
まず一つ目は、寺島実郎が「小さな花――SMAPと加藤周一」(『脳力のレッスン』所収)で、加藤周一の1979年の詩を引用しながら『世界に一つだけの花』を直接論じた際に提示した視点。
その加藤周一の詩、その名も「小さな花」に、寺島実郎の主張の要点は要約されている。
「 どんな花が世界中でいちばん美しいだろうか。春の洛陽に咲き誇る牡丹に非ず、宗匠が茶室に飾る一輪に非ず、 ・・・・。
1960年代の後半に、アメリカのヴェトナム征伐に抗議してワシントンに集った『ヒッピーズ』が、武装した兵隊の一列と相対して、地面に座り込んだとき、そのなかの一人の若い女が、片手を伸ばし、眼のまえの無表情な兵士に向かって差しだした一輪の小さな花ほど美しい花は、地上のどこにもなかったろう。・・・・
一方には史上空前の武力があり、他方には無力な一人の女があった。・・・・ 自動小銃対小さな花。一方が他方を踏みにじるほど容易なことはない。
しかし人は小さな花を愛することはできるが、帝国を愛することはできない。・・・・権力の側に立つか、小さな花の側に立つか、この世の中には選ばなければならない時がある。・・・・ 私は私の選択が、強大な権力の側にではなく、小さな花の側にあることを、望む。望みは常に実現されるとは、かぎらぬだろうが、武装し、威嚇し、瞞着し、買収し、みずからを合理化するのに巧みな権力に対して、ただ人間の愛する能力を証言するためにのみ差しだされた無名の花の命を、私は常に、かぎりなく美しく感じるのである。」
(寺島実郎『脳力のレッスン』p255から再引用)
これは、『世界に一つだけの花』の、“弱さ・ダメさを認めたくないがための相対主義”(「なんでもオッケー」主義)に対する批判になっている。
この“ネガティブな相対主義”という点に関しては、『掌』にも当てはまる。
どっちの曲も、全てのものをそのまま肯定してしまっているのに対して、「本当に「なんでもオッケー」か?」、あるいは、「自動小銃より小さな花の方が、戦争より平和の方が、武器に守られた人より花の美しさを信じている人の方が、美しいと思わないか?」ということである。
もちろん、「何と何を比べるか?」というのは重要だけど、どっちの歌詞も厳しい選択を行った形跡はないから、「(〔後述するように〕いろいろな人たちの共存可能性を安易に前提にした上で、)価値判断や選択から安易に逃げて、全てを無批判に肯定している」という批判は免れない。
もう一つの視点は、先日取り上げた庄司薫『狼なんかこわくない』の問題意識のうちの一つである。
その先日の記事で引用した中に、「われわれが、一見単純で素朴なたたずまいでその純粋と誠実を貫くには、それを支える恐るべき複雑な強さ、複雑な困難に素朴に耐えるという恐るべき「力」をまず獲得しなくてはならない」という文が出てくる。
引用では目指すべき「目標」やそのために獲得すべき「力」までで、その先にある力を獲得する際の問題については言及されていない。実は、その後に次のような問題が指摘されている。
「 しかし、その「力」を獲得しようとすればぼくたちはこの現実の比較競争関係に入らざるを得ず、その場合は必ず比較における優劣、競争における勝敗が大きくうかび上ってきてその過程でぼくたちは他者の力を弱め傷つけ、自分はその最も人間らしいなにか(※純粋さとか誠実さ)を「喪失」する。」(p69)
例えば、受験で、自分が受かることによって、自分が受からなければ受かったであろう人を敗北に追いやる、とか。
つまり、共存可能性の現実的な難しさに関する指摘である。
この指摘に2つの歌詞を当てはめると次のようになる。
まず『世界に一つだけの花』。
「オンリーワン」であろうとすれば他者との比較競争関係に入らざるを得ず、その場合、必ず比較における優劣、競争における勝敗が存在しているのではないか?
「ナンバーワン」との関係で言えば、「ナンバーワン」ではない「オンリーワン」なんてあり得るのか?(恋愛なんか特に典型的。)
続いて『掌』。
確かに「舐めるつもりが噛みついて」「着せたつもりが引き裂いて」というような現実についての認識を示した上で共存を訴えている。
だけど、ネオコンのイラク攻撃を批判しているという解釈に乗った上で考えると分かりやすいけど、アメリカとイラクを共にそのまま認め合うということは、フセインによるシーア派やクルド系のイラク国民への虐殺や人権侵害をそのままにするということになる。
みんながみんな愛されたり認められたりというのは、滅多にあり得ることではない。こんな当たり前の前提・認識が2つの歌詞には欠けている。(そりゃ、こんな夢のような前提であればいくらでも良いこと(綺麗事)は言える。)
というわけで、「相対主義/価値判断・選択」と「共存可能性」という2つの視点から見るとどっちの歌詞にも問題がある。
もちろん、ここでは触れてない良い面もある。
だけど、「ナンバーワンでなくてオンリーワンでいい」とか「認め合えればそれでいい」とかいう言葉で安易に納得する前に考えてみるべきことだと思う。
宮崎哲弥 『「自分の時代」の終わり』 (時事通信社、1998年)
テレビや対談などでも自覚的に「評論家」の立場に徹するため、断片的にしか主張が分からなかった宮崎哲弥の単著を初めて読んだ。
とはいっても雑誌に掲載された短文と対談をまとめたもの。
でも、考えの大枠はだいぶはっきりしたように思う。
すなわち、一つは、家族とか地域共同体の、人間形成、共通規範形成といった役割を重視するコミュニタリアン(共同体主義者)の立場。
もう一つは、自分(や人生)の本質を「空」とし、自分(や人生)を「独立的実体」ではなく多様な「流れ」のようなものとして捉えるラディカルブッディスト(訳すと根源的仏教者?)の立場。
この「主義」自体は各所で表明されていたことだけど、それぞれの「主義」から事物を語っている文が各部(章?)ごとに集められているから、「主義」の内容を体系的に把握できる。
おもしろいと思ったのは、コミュニタリアンの立場から社会問題を見るときの視角。
政治(国家)、経済(市場)、社会(共同体)という3つの空間を措定し、共同体が国家や市場に侵されている(植民地化されている)から、国家とも市場とも重なり合わない共同体を保持・創出すべきだと言っている。
まさにハーバーマスの枠組み。
一点違うのは、社会(の中心)を「共同体」と見るか「市民社会」と見るかというところ。
これらは競合しないようにも思えるし、競合するようにも思える。
例えば、自立を重視したイギリスの「第三の道」は家族や共同体の再興を唱えている。
「家族」という言葉で「イエ制度」を思い浮かべるか「核家族」を思い浮かべるかによっても異なってくる。(※宮崎哲弥は「イエ制度」を存続させることになるという理由から夫婦別姓に反対している)
けれど、そこで前提とされている人間観は、リベラル-コミュニタリアン論争の中心的な主題にもなるくらい対立しているものでもある。
実際、宮崎哲弥のラディカルブッディストとしての人間観はリベラリズム(=近代主義)の人間観を敵として想定している。
でも、個人的には、国家とも市場とも異なる多様な帰属先の保証という観点からすると、家族とかの「共同体」とNPOとかの「市民社会」は対立せずに共存可能だと思う。
人間観も、私的な領域では共同体的な価値観を尊重し、公的な領域ではリベラルな価値観を想定するという使い分けによって“ある程度は”解決できるように思う。
というか、使い分けないといけないのではないかとさえ思う。
というのは、コミュニタリアンの基礎となる共同体を人工的に作ること、あるいは、コミュニタリアンによる社会問題の解決というのが果たしてどこまで可能なのか疑問だからである。
この本にも、(親から子への)「虐待の再生産」みたいな、“厳しい”家庭環境の下で育った人による問題が語られているのだけど、ではいかにして家庭崩壊を防ぐのか、崩壊した家庭で育った人をどのように扱うのか、といったことにはほとんど触れられていない。
あえて家族の存在価値を否定する必要は全くないけど、「理想的な家族」を政治によって作るというのはほとんど無理なことではないだろうか。
以上のような問題点があるだろうに政治の中心で「理想の家族」を唱えている安倍首相に対しても同様の疑問は投げかけられる。
ただ、宮崎哲弥は、下村官房副長官みたいに女性の社会進出を抑制する方向ではなく、男性が市場=仕事に隷属している状態から抜け出して家庭に目を向ける方向での家庭の再興を目指している。
ハーバーマス的な枠組みで考えて、男性の家庭や諸共同体への関与を促すという、こういう家族や地域共同体の位置付けならリベラリストでも受け入れられる。