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おおつやすたか 『まるくすタン~学園の階級闘争~』 (サンデー社、2005年)
「(えんげるすタン:)「ところで、学校のことで、まだわからないところとかはないんですの?」
(まるくすタン:)「わからないところ、というか、現時点で仮説の段階で、まだ理論に確信が持てない部分はあるわね。」
(え:)「それは何ですの?」
(ま:)「この学園における社会構造の基本。」
(え:)「なるほど。わたしたちが社会的存在である以上、そのことについての探求は非常に重要なことですわ。」
(ま:)「・・・・その重要性に気づいてくれたのは、今までのところあなただけね。」
まるくすタンは、眼鏡をちょっと直しながら、えんげるすタンを見ていいました。えんげるすタンは嬉しそうににっこりと笑います。
(え:)「それで、この学園においては、何が社会構造の基本だとお考えですの?」
(ま:)「・・・・どうやら、下半身的欲求が基本のように思われるのよ。」 」(p46)
てな感じで、マルクスの人生や共産主義の歴史を、萌え系美少女たちによる学園ドラマにして描いたエロ小説。
爆笑。
ここには書けないような低俗な話が一話終わるごとに、「十九世紀初頭のドイツの哲学界は、・・・・」てな感じに真面目な解説がなされているのもシュールで笑える。
とはいえ、マルクスの考え、共産主義の歴史のポイントはしっかり抑えている。特に、プロレタリア階級の描写は秀逸。
ちなみに、まるくすタン、えんげるすタンの他には、れーにんタン、とろつきータン、すたーりんタンといった人たちが出てくる。
個人的には、えんげるすタン、萌え~。
「 「この体制は、打倒するべきだわ。・・・・万国のモテざるものたちよ、団結せよ!」(byまるくすタン) 」(p70&99)
マルクスからまるくすタンへ。
〈前のブログでのコメント〉
- 明日買いにいこうかな(笑)
- commented by やっさん
- posted at 2006/11/25 23:03
- 大型店でもあまり売ってないし、アマゾンでも今は売り切れ。エロ小説を求める人がマルクスの話なんか買わないし、マルクスに興味がある人が萌え系エロ小説のコーナーなんか見ないから、売れなかったと思われるw
- commented by Stud.◆2FSkeT6g
- posted at 2006/11/25 23:39
- 俺のための本だろ~(笑)
- commented by やっさん
- posted at 2006/11/26 00:08
やっさんには、こっちより本物のマルクスがいいかと・・・(笑) - commented by Stud.@Webmaster
- posted at 2006/11/26 01:07