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久保文明、砂田一郎、松岡泰、森脇俊雅 『アメリカ政治』 (有斐閣アルマ、2006年)
初学者にも分かりやすいテキストが多い有斐閣アルマから最近出た一冊。
「日本人がアメリカ政治を学ぶさいに陥りやすい傾向は、日本政治の類推で(アメリカ政治を)理解しようとすること」だという問題意識の下、「日本人が日本人の立場でアメリカ政治を学ぶ」ことを意識して書かれた概説書。
読んでみて、確かに、いかに自分が日本政治に引っ張られてアメリカ政治を理解していたかを思い知らされた。(もちろん、日本でのアメリカ政治に関する一面的な報道の影響も大きい。)
大統領の権限がかなり制約されていること、議会が重要なこと、政党も強くなっていること、司法の規模の大きさと影響力の強さetc、これまでの理解やイメージの根本的な転換を迫られた。
そんなわけで、とても勉強になった。
と同時に、異文化理解というのは想像以上に難しいなぁと実感した。
ウッドワードの本(『攻撃計画』等)の議会ヴァージョンみたいな本(日本で言えば大下英治?)があれば読んでみたい。
「読書案内」には20~30年前に下院議長を務めた政治家の回顧録が挙がっているけど、さすがに古いし売ってないし・・・。
はなわかずみ の 「ごきげんいかが?」にて、「世界・ふしぎ発見!」を取り上げていただきました。
本当にありがとうございます。
こういうのは何度あっても嬉しいものです。
この嬉しさを原動力に、これからも、はなわかずみ の 「ごきげんいかが?」がアイドルブログであることを訴え続けていきたいと思います!
実際、すでに、人類が見たことのない新発見がたくさん成し遂げられていました。一部しか紹介できないのが残念ですが、最初の情報の正しさは確認できると思います。
新発見のごく一例:
・隊長の近況
・姫を救出するヒーロー
・未確認呼吸物体
と、他人事のように書いてきましたが、実は、最初の情報の「有力な情報筋」とは、自分のことです。
自分が10月28日にお伝えしました。(証拠)
ちなみに、情報源はこのブログです。情報は全て、そこを読んで入手しました。
したがって、決して、当方の脳が「爆」なのでも「大袈裟」なのでもありません。
あくまで、情報源から得られた情報を忠実にお伝えしたまでです。
というわけで、ぐだぐだ書いてきましたが、塙花澄さんのブログにて、「有力な情報筋」を務めさせていただきました。
ありがとうございました。
中川翔子 『しょこたん☆ぶろぐ2』 (ゴマブックス、2006年)
1日100万近くのアクセス数を誇るしょこたん☆ぶろぐの書籍化第2弾。
構成は第1弾とほとんど同じ。大量の記事を、“アニメ”とか“ペット”とか“イラスト”とか“メポ”とか項目ごとにまとめている。
つまり、良いとこどり。しょこたんの脳ミソのエッセンスだけが詰まっている。
ネットが見れない人、毎日チェックするのは面倒だと思っている人、しょこたんの世界で時たま楽しみたい・癒されたいと思っている人が買って読むにはとても便利。
ちなみに、特別企画は「100問100答」、「グラビア」と、ほぼ前回と同じだけど、小明による裏話(「ブログ本ジャック」)は(分量が少ないけど)新しくて面白い。
それで、改めて読んでみて感じるのは、やっぱり、しょこたんの脳ミソというのは、常識とか論理とかに縛られてなくて本当に自由でしなやか、ということ。読むと頭が柔らかくなる。
ただ、確かに前回の本のときとはしょこたんの興味や言葉使いが変わっているとはいえ、やや“飽き”を感じてしまった。
でも、「発売3日で10万部」売れたらしいから、世間的には“飽き”の感覚はまだないらしい。
ところで、優勝が決まった日本シリーズ第5戦の視聴率が昨日発表された。
「 関東地区の瞬間最高視聴率は、ヒルマン監督が胴上げされた午後9時34分で43・5%だった。 」(読売新聞)
とのこと。
なんで、新庄涙の最終打席でも、試合終了の瞬間でも、新庄の胴上げでもなく、「ヒルマン監督の胴上げ」が瞬間最高視聴率なのだろうか?
毎回思うんだけど、“瞬間最高視聴率”って、いつもワンテンポずれてる。
「世間の波」というのは、(実際の盛り上がりから)ワンテンポずれるものらしい。
重要だからもう一度。
「世間の波」というのは、(実際の盛り上がりから)ワンテンポずれるものらしい。
しょこたんの話に戻る。
面白かったから「しょこたん☆ぶろぐ」の人気が出て、ブログ本1が出たのが去年の10月。
その後、しょこたんは、ブログでの人気からテレビやCMなどの引っ張りだこになる。
と同時に、かなりのハードスケジュールになり、一日の更新数の減少に顕著なように、ブログの勢いが衰える。
そんな中発売されたブログ本2は、「発売3日で10万部」の売り上げを記録した。
ここで疑問が一つ。
すでに「ブログの勢いが衰えている」にもかかわらず、「ブログ本2が売れた」のはなぜか?
――それは、「ワンテンポ遅れてやってくる“世間の波”」(ここで言えば、「テレビなどによる知名度上昇」)の効果による。
つまり、ブログの盛り上がりからワンテンポ遅れてやってきた「世間の波」(=「テレビなどによる知名度上昇」)が売り上げを伸ばしたのであり、今のブログの面白さとは関係がない、ということ。
さっきの日本シリーズの話に当てはめると分かりやすい。
「試合の盛り上がり」は「ブログの盛り上がり」になり、「瞬間最高視聴率を記録したヒルマン監督の胴上げ」は「(テレビなどによる知名度上昇による)3日で10万部を記録したブログ本2の売り上げ」になる。
つまり、良い場面は終わってるのに最高視聴率を記録した。面白くなくなってるのにかなりの売り上げを記録した、と。
ということは、さらに考えを進めると、不吉だけど、(遅れてやってくるものである)世間の波に乗っただけのブログ本2の売り上げは、しょこたんの衰退の始まり、あるいは、すでにしょこたんの衰退が始まっていること、を表している。
思えば、ブログで知名度を上げながら、ブログの勢いが衰えているしょこたん。かといって、テレビなどでブログの話題から離れて独自の地位を築けていないしょこたん。
落ちぶれない理由が見つからない。
ただ、これは、あくまで「このままいけば」という前提で考えた場合のこと。
ブログの勢いが復活したり、テレビなどで独自の地位を築けたりすれば、結末は変わってくる。
ファンクラブ・イベントを男性ファンと女性ファンとで分けて行うような心遣いを見せる事務所なだけに、うまいことやるかもしれない。
森田朗 『会議の政治学』 (慈学社、2006年)
政府の審議会に何度も参加してきた行政学者が、審議会の実態に関するあらゆることを詳(つまび)らかにしている本。
昨日取り上げた『ネット時代の反論術』が“日常での議論術”であるなら、今回のは“オトナの議論術”。
第1章で「会議の政治学」として審議の実態が、第2章で「会議の行政学」として事務局(省庁)の暗躍が、第3章で「会議の社会学」としてマスコミの取材の実態が取り上げられている。
具体的には、委員のタイプ分け、スケジュールの決め方、意見主張のテクニック、議事録の直し方など、かなり細かい(が、政治的でおもしろい)ことまで書かれている。
審議会の座長も務めるような、審議会の主流派のインサイダーがここまで書くか!と驚くくらいに色々なことが明かされている。
もちろん、新聞の政治面や週刊誌の関連記事などを読んでいれば、ある程度は想像がつく内容ではあるけれど、やはり信頼できる内部の人間がまとめて書いているというのは、事実認識を形作る上で大きい。
しかも、しばしば批判を浴びる事象も、(全て肯定しているわけではないが)それなりの合理的な意味があるという観点から説明されているから、外部の人間からすると不可解で不透明に見える事象を理解するのに役立つ。
ただ、やや教科書的な記述の仕方であるから、猪瀬直樹の『道路の権力』を併せて読むと、よりリアルに「審議会とはどういうものか?」、あるいは、「オトナの議論とはどういうものか?」を理解できるだろう。
特に教育再生会議の注目メンバーは2冊とも必読。読んどかないと、官僚の言いなりか、意見が何もまとまらないか、というどっちにしても意味のないことになりかねない。(個人的には、余計なことをするよりはその方が良いと思っているが。)
ところで、著者は「あとがき」で次のように言っている。
「 著者としての見解を述べれば、本書で書いたことは、会議運営の技法としては、まだ初級か、中級程度の内容である。まだまだ上級の技はあるのであり、奥は深い。上級編については、私がもはやそのような委員を引き受けなくなってから発表したいと思っている。 」(p182)
なんとも思わせぶりな言い方だ。こう言われるとより一層興味が沸いてくる。
しかし、果たして、こんな本を書いた著者に今後も委員の要請はくるのだろうか?