by ST25
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久保文明、砂田一郎、松岡泰、森脇俊雅 『アメリカ政治』 (有斐閣アルマ、2006年)
初学者にも分かりやすいテキストが多い有斐閣アルマから最近出た一冊。
「日本人がアメリカ政治を学ぶさいに陥りやすい傾向は、日本政治の類推で(アメリカ政治を)理解しようとすること」だという問題意識の下、「日本人が日本人の立場でアメリカ政治を学ぶ」ことを意識して書かれた概説書。
読んでみて、確かに、いかに自分が日本政治に引っ張られてアメリカ政治を理解していたかを思い知らされた。(もちろん、日本でのアメリカ政治に関する一面的な報道の影響も大きい。)
大統領の権限がかなり制約されていること、議会が重要なこと、政党も強くなっていること、司法の規模の大きさと影響力の強さetc、これまでの理解やイメージの根本的な転換を迫られた。
そんなわけで、とても勉強になった。
と同時に、異文化理解というのは想像以上に難しいなぁと実感した。
ウッドワードの本(『攻撃計画』等)の議会ヴァージョンみたいな本(日本で言えば大下英治?)があれば読んでみたい。
「読書案内」には20~30年前に下院議長を務めた政治家の回顧録が挙がっているけど、さすがに古いし売ってないし・・・。
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