by ST25
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吉田友和 『3日もあれば海外旅行』 (光文社新書、2012)
ただ、そればかりに紙幅を割いているわけではなく、むしろ、残りの6~7割は海外旅行に興味はあるけど長い休みは取れないし、GWや年末年始の割高料金を払ってまで行きたくはないし、という自分みたいな人にむけた海外旅行入門になっている。
だから、行き先、航空券予約のコツ、旅行先でのネット事情、マイレージなど海外旅行にまつわるいろいろな話題が出てくる。
海外旅行に慣れている人からしたら当たり前の話ばかりなのかもしれないけれど、そうでない自分みたいな人間には楽しめた。いろいろ知って海外旅行が身近に感じられとても行きたい気持ちになってくる。
I wish I were a student!
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中村光 『聖☆おにいさん1』 (講談社、2008年)
以前から気になっていた漫画を2巻まで読んでみた。
1巻は雰囲気や設定は確かに面白そうだけど、いまいちパッと笑いのツボをついてくるようなものがないなあと思ってた。だけど、2巻になって、ようやく慣れてきたのか、面白い設定がスムーズに笑いにつながるようになってきた。徳の高いことに遭遇すると光を放つブッダとか。
とりあえずは2巻まででいいかなという気持ち。
マイケル・タバート 『馬主の一分』 (競馬ベスト新書、2014年)
著者はオーストラリアで生まれ育ち、日本の大学に留学し、その間、ダビスタにはまり、有力プレイヤーとなった。その後、大手会計事務所に勤めながら馬主となった人物である。
馬主としての活動の様子を読むと、実に良識的な馬主という印象を受ける。馬の購入は自らセールに足を運び、自らの判断によって最終的な決断を下す。高い馬でも800万円ほどで、40万や50万円の馬も持っている。調教師を基本的に信頼し、任せ、オープンクラスの馬に関しては相談しながらレーススケジュールを決定する。池江厩舎や矢作厩舎に預けたい気持ちももちつつ、高い馬だけをそちらに預けることに関して普段頼んでいる加藤厩舎への恩義に反すると悩む。全力を尽くしているように見えない騎手に関しては拒否権を行使する。
そんな著者はハナズゴールでオーストラリアに遠征した理由も明確に述べている。それはフランケルと種付けするため。そのためにはG1勝利くらいの戦績が必要になる。そのチャンスをつかむために遠征するということだ。今回その目的を達することができたのは喜ばしい限りだ。(フランケルとの子が走るのかどうかは何とも言えないが。)
そんなわけで、読了して、興味深い馬主の世界を垣間見れたとともに、改めて好感を持てた。今後のハナズ軍団の活躍を応援したい。
柳葉あきら 『アップセットボーイズ(上)』 (ちくま文庫、2014年)
「ちくま文庫で漫画!?」と驚くけど、将棋ネタなら、確かに漫画コーナーに置かれるより書籍コーナーに置かれる方が将棋に興味がある層の目に触れる可能性は高い。自分が実際にそうだし。漫画コーナーは普段チェックしてなくて、新刊文庫コーナーでこの本を見つけて存在を知った。
もともと「週刊将棋」で1997年から連載されていたもの。それが「なぜ今文庫化されたのか?」はわからない。
さて、肝心の内容。ところどころで詰め将棋的な盤面が出てきたり、多彩な登場人物がいたり、性格に合わせて筋違い角をやりだしたり、おもしろいところが色々ある。
その一方で、青春ドラマという面と将棋の面白さという面のどちらも中途半端な印象。逆に言えば、どちらの面もそれなりに取り込めているということでもあるけれど。個人的には、深いレベルでの楽しさがあるものが好きなだけに、全体としてはそんな感想。
鎌田浩毅、吉田明宏 『一生モノの英語勉強法』 (祥伝社新書、2013年)
文法のルールから英文を理解していくという受験英語的なやり方で英語を身に着けた人に適した英語の勉強法を紹介している。 こういう文法のルールから英語を理解するという論理的な点が副題の「理系的」の言葉の所以。
筆者の実体験を踏まえて書かれていて、無理なく継続的に実践できる工夫や配慮が随所に散りばめられている。
舌の形状記憶とか十八番の例文集とか音読筆者とか、いろいろなやり方が紹介されているから必要なものやできそうなものを参考にすることもできる。
会話の重要性自体は叫ばれつつも実践的な英会話の機会を多く持つことなく、受験英語を地道に学んで読解力だけは高いタイプの人にとっては、共感できることも多く、使えそうなものも多く感じた。