by ST25
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柳葉あきら 『アップセットボーイズ(上)』 (ちくま文庫、2014年)
「ちくま文庫で漫画!?」と驚くけど、将棋ネタなら、確かに漫画コーナーに置かれるより書籍コーナーに置かれる方が将棋に興味がある層の目に触れる可能性は高い。自分が実際にそうだし。漫画コーナーは普段チェックしてなくて、新刊文庫コーナーでこの本を見つけて存在を知った。
もともと「週刊将棋」で1997年から連載されていたもの。それが「なぜ今文庫化されたのか?」はわからない。
さて、肝心の内容。ところどころで詰め将棋的な盤面が出てきたり、多彩な登場人物がいたり、性格に合わせて筋違い角をやりだしたり、おもしろいところが色々ある。
その一方で、青春ドラマという面と将棋の面白さという面のどちらも中途半端な印象。逆に言えば、どちらの面もそれなりに取り込めているということでもあるけれど。個人的には、深いレベルでの楽しさがあるものが好きなだけに、全体としてはそんな感想。
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