by ST25
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マイケル・タバート 『馬主の一分』 (競馬ベスト新書、2014年)
著者はオーストラリアで生まれ育ち、日本の大学に留学し、その間、ダビスタにはまり、有力プレイヤーとなった。その後、大手会計事務所に勤めながら馬主となった人物である。
馬主としての活動の様子を読むと、実に良識的な馬主という印象を受ける。馬の購入は自らセールに足を運び、自らの判断によって最終的な決断を下す。高い馬でも800万円ほどで、40万や50万円の馬も持っている。調教師を基本的に信頼し、任せ、オープンクラスの馬に関しては相談しながらレーススケジュールを決定する。池江厩舎や矢作厩舎に預けたい気持ちももちつつ、高い馬だけをそちらに預けることに関して普段頼んでいる加藤厩舎への恩義に反すると悩む。全力を尽くしているように見えない騎手に関しては拒否権を行使する。
そんな著者はハナズゴールでオーストラリアに遠征した理由も明確に述べている。それはフランケルと種付けするため。そのためにはG1勝利くらいの戦績が必要になる。そのチャンスをつかむために遠征するということだ。今回その目的を達することができたのは喜ばしい限りだ。(フランケルとの子が走るのかどうかは何とも言えないが。)
そんなわけで、読了して、興味深い馬主の世界を垣間見れたとともに、改めて好感を持てた。今後のハナズ軍団の活躍を応援したい。
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