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by ST25
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 ヴィクトル・ペレーヴィン 『眠れ 〔群像社ライブラリー2〕(三浦清美訳/群像社、1996年)
 
 
 現代ロシアの新進気鋭の作家による短編集。ロシアでは、(1991年の話ではあるけど)本が発売数日で完売になったほどの人気作家であるとのこと。

 とはいえ、大衆向けの娯楽作品ではなく、各種文学賞も受賞するような小説である。

 作風は、村上春樹を少しSFチックにした感じ。日常の一断片をファンタジックに切り取って題材にしているあたりは、特に村上春樹風。

 日常の普段全く意識しないおかしなことを気付かせてくれる。その上、最後に、そのおかしなことの帰結まで話を展開させてくれているものもある。

 1991年の作品であることもあってか、当時やそれ以前のロシアの時代状況を直接・間接に意識した描写も見られる。けど、それを気にしなくても問題なく読める。

 テレビゲームの世界と現実の世界が錯綜する「ゴスプランの王子さま」、下らないクソだらけな世界を描いている「ヴェーラ・パーヴロヴナの九番目の夢」、みんな眠りながら生活している「眠れ」が、特におもしろかった。

 「世捨て男と六本指」は、よく情景を理解・想像できなかった。

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 ポール・ポースト 『戦争の経済学(山形浩生訳/バジリコ、2007年)
 
 
 「戦争は経済を活性化するか?」とか、「核兵器の市場での値段」とか、「軍人の適正な給与水準」とか、「内戦と経済発展の関係」とか、戦争の(主に)経済的側面を概括した教科書的な本。

 戦争のあらゆる面があらゆる経済学理論を用いて説明されている。戦争の(“悲惨な戦場”以外の様々な)実態を把握することができるとともに、経済学の基本的な理論も学ぶことができる。データによる簡単な理論の実証も行われている。

 よくできている。
 
 
 特に、実証を行っていることもあって、理論偏重にならず、想像以上に戦争の実態に迫れているところが、この種の本としてはよくできている。

 そのため、( 戦争する国や人にとっても、戦争したくない・止めさせたい国や人にとっても、テロ対策法案やら防衛省の不正問題やらでもめてる日本にとっても、)それなりに役立つと思える分析も随所に見られる。

 結論部からいくつか抜粋。( 何より大事な、その結論に至る理由・ロジックを知りたい場合には直接本書を。)

 「戦争は経済を活性化するか?」という問題に対する答え。

条件がそろえば戦争は経済にとって有益だ。その条件とは、開戦時点での低経済成長、および開戦時点での低いリソース利用度、戦時中の巨額の継続的な支出、紛争が長引かないこと、本土で戦闘が行われない戦争であること、資金調達がきちんとした戦争であること (p104)

 紛争地域での平和維持活動について。

平和維持活動はアメリカなど先進国にとっては経済的に非効率だ (p300)

 テロについて。

テロリストの資金がたどりにくいのは、もともとあまり資金を使わないことと、資金調達と移動に数多くの手法が使われていることからきている/政府が市民権を認めないときに集団は非合法な表現形態に走る (p343-344)

 大量破壊兵器について。

核兵器の製造は、通常兵器よりはコスト効率が高いとはいえ、非常に高価な事業となり、国の防衛予算の相当部分が取られてしまう/化学兵器、生物兵器、核兵器は、通常兵器よりも(低コストで死傷者を出す能力の点で)効率が高い/北朝鮮とパキスタンはそれぞれ比較優位を持つ財の生産に特化した (p389-390)

 
 
 戦争というと、どっかとどっかの殺し合いで、どっちが良いだのどっちが悪いだの、あるいは、殺し合い(暴力での解決)自体がダメだのしょうがないだの、という程度の話にしかならないことがけっこう多い。

 そういう話をする人たちは、この本のタイトルを見て、「 人間(or国の威厳)の価値を経済学なんていう金銭的・一元的な基準でしか測れないもので見るなんて!」と思うかもしれない。(※ 経済学が金銭的基準だけでない点はここでは措いておく。)

 だけど、この本がしてくれているのは、そこから先へと議論を進めていくことだ。すなわち、“戦争トータルでの善し悪しの判断”という呪縛から人々を解放し、大雑把な戦争というものを具体的な様々な側面に分解し、その上で、それぞれのメカニズムを明らかにする、ということだ。

 そして、色々な側面に分解してみると、戦争という一つの事象(と見なされてしまうことが多いもの)も、様々な動機やメカニズムをもった、様々なアクターや制度の働きの積み重ねでしかないことがよく分かる。

 そして、そういう分解された一つ一つに関してであるなら、経済学的な分析は当てはめやすくなる。

 ここにこそ、この本が戦争と経済学という一見馴染まなそうなものを見事に組み合わせることに成功した要因、および、この本の意義がある。

 この点、自衛隊のイラク派遣の収支分析も含む、訳者による「付録・プロジェクトとしての戦争」は、収益率の計算を戦争に(大胆にも)直接的に適用した功績はあるにしても、議論の土俵を“戦争全体”という曖昧で非生産的なレベルに戻してしまっている点で、問題がある。実際、 経済への影響は、定量化がむずかしいものや不可能なものも多い (p411)なんていう、つまらない(当然に予想される)結論を書くことになってしまっている。
 
 
 ともかく、戦争に対する思考にブレイクスルーをもたらしてくれる(かもしれない)本。

 荻上チキ 『ウェブ炎上――ネット群集の暴走と可能性(ちくま新書、2007年)
 
 
 ネット群集というものをウェブの構造(アーキテクチャー)的観点と群集の心理的観点から分析した本。どういう場合にウェブは炎上するのかとか、炎上した場合にはどう対処したらいいのかとかは書かれていない。

 事象を印象論に基づいてジャーナリスティックに見るのではなく、学問的蓄積に基づいて冷静に論じているのが良い。

 「社会のこととかよく分からないけどブログ持ってる」とかいう人たちにとっては、直接的に役立つ話ではないけど知っていて損のない話だし、主だった事例や理論は網羅されているし、そこそこ分かりやすく書かれているから、よくできた概説書になっていると思う。( ただ、そういう人たちが感情より論理を尊重してくれるかどうかは怪しい気もするけど。)

 一方で、社会科学に関心を持ってる人たちにとっては、どこかで見たことがあるような話が多い。( 例えば、群集の心理的分析は、同じちくま新書の飯田泰之『ダメな議論』と同じだし、この飯田本の方が説明が体系的で詳しい。)

 でも、この点こそが、ネット群集やブログ炎上といった現象の本質を表している。

 すなわち、ウェブ上でも“リアル”な世界でも、結局は同じ人間のすることであって両者に大した違いはない、ということ。

 確かに、ウェブ上では、人間の嫌な部分が「可視化」していて、慣れないうちはかなりの不快感を感じるかもしれない。

 でも、それも所詮は「可視化」しただけにすぎない。

 だから、例えば、有名人ブログのコメント欄が炎上したとき、コメント欄を閉鎖するだけですぐに何事もなかったかのように平穏な日常が取り戻されたりするのは、まさにこのこと(=可視化された見かけや印象以上に実際は大した事態ではないこと)を証明していると言える。

 逆に、“リアル”な世界でも炎上が「可視化」することはある。例えば、森内閣、安倍内閣は、まさに“炎上”して、やることなすこと全て批判され退陣に追い込まれている。

 結局のところ、ウェブ上でもリアルな世界でも、炎上してても大した事態ではないこともあるし、ウェブ上でもリアルな世界でも、大した事態だから炎上することもあるのだ。同じ人間だもの。( これを知ってるだけでも精神衛生上はだいぶ違うだろうけど。)
 
 
 そんなわけで、『ウェブ炎上』と題するこの本では、一応、ウェブのアーキテクチャー的な特質の分析も行っているし、ウェブだからこその特性として「可視化」とか「つながり」とかを挙げてもいるけれど、やっぱり、究極的には(そして大抵の場合は)、ネット上も3次元も違わないということを(タイトルや著者の意図の半分とは裏腹に)改めて認識させてくれる本である。

 BOMB No.334 (学研、2007年)
 
 
 毎月恒例の老舗アイドル雑誌の感想。
 
 
 巻頭特集は優木まおみ。グラビアは、顔に表情がなく、全体的に平坦で暗い印象。バラエティ番組なんかで見る顔をイメージしてると、落胆する。初・巻頭特集だと生い立ちを語り尽くすインタビューが読めるのがいい。彼女のことがよく分かる発言を2ヵ所引用。 ファイナンシャルプランナーの資格もとりたいんですよ。40代ではそっちの講演なんかも仕事に加え〔たい〕 担任の先生に勧められた東京学芸大学に。(中略)ただ大学に行ったら、みんなものすごく真面目に教育を考え、教師を志してるんですよ。それに違和感を感じ〔た〕 。社会のこと、他の人たちのこと、もう少し知った方が良さそう。インテリキャラ、キャスターキャラで売り出してるのならなおさら。
 
 
 Bibus Music Club。この雑誌が運営してるアイドル・ポータルサイトから生まれた、アイドルを18人集めたユニット。そのうち人気投票上位5人がインタビューに登場。仲良さそう。ただ、5人のうち4人の髪型が似すぎ。みんな制服着てることもあって、同じ格好してて個性の全く感じられないただの女子高生たちみたい。(一般ピープルとは違うはずの)アイドルの寄せ集めには見えない。そんなこともあって、個人的には稲富菜穂の素朴さが一番。
 
 
 黒川芽衣。昼ドラ主演中。白黒のインタビュー・ページ。かなり前からかわいいと思ってたコ。 1人で落ち着けるカフェ探し中♪ クルマでプラッと温泉 。いい。
 
 
 仲村みう。インタビュアー同様、「もう16歳」であることに驚く。弟がゼル伝(ゼルダの伝説)やっててかまってくれない、っていじけてるところが、かあいい。
 
 
 川島海荷。海の荷物と書いて「うみか」。3月生まれ。「Wikipedia―川島海荷」を見て、謎は多少解けた。名前からして夏のビーチでのグラビアが合いそう。
 
 
 美波。21歳にしてすでに野田秀樹、蜷川幸雄の舞台に立ってる。一体、何者? 「Wikipedia―美波」を読む。日本人とフランス人のハーフ。ホリプロ所属。舞台でヌードシーン、ラブシーンも経験済み。自主制作映画を作った。 いろんな国を旅して、自分を発掘していかなきゃならないなって思います 。なるほど。そういう人か。でも、なんで、「Fresh Girl」なんていう新人アイドルへのインタビューページに出てるんだ?
 
 
 「色紙のテーマパーク」。今月号に登場してるアイドルたちが、あるテーマに関する絵や言葉を色紙に書いて、それを読者にプレゼントする企画。今月のテーマは「お財布」。「もしよかったら所持金も教えて!」ということで、所持金を書いてるアイドルもいる。素直なのはいいけど、長谷川恵美の43,682円は(アイドル、もしくは若い女の子としての)許容範囲を超えてないか?
 
 
 その長谷川恵美のグラビア。この娘、昔はもう少しクセのある顔してた印象があるけど、なんだか、“良く言えば、整った”、“悪く言えば、個性のない”顔になってた。個人的には嫌いじゃない系統ではあるのだけど。
 
 
 読者投稿ページ。今月はいまいち。おもしろいのはあるけど、つまらないのが多い。野球で言えば、打率.250のバッター(ホームランを打つわけではない)といった感じ。
 
 
 相武紗季。ドラマ『歌姫』についてのカラーページのインタビュー。TBSの『オールスター感謝祭』で隣に並んでた長澤まさみ、新垣結衣を見て、 うわっ、横にいるよ~! とか 眺めるだけで幸せ~♪ 、って・・・。アイドルとしてのポジションなら、相武紗季は彼女たちに全く勝るとも劣らない。
 
 
 瀬尾秋子。先月号のインタビューページに出てて、「いい娘かもしれないけど情報がなさすぎて判断できない」と思ってたコ。2ページだけだけどグラビアに出てる。思ったよりイマイチな気がする。ブログでもやってくれるともっと色々分かっていいんだけど。
 
 
 「20アイドル直筆クリスマスカードPRESENT」。毎年恒例のプレゼント企画。同様の企画には、年賀状とか暑中見舞いとかバレンタインとかがある。発送時期を考慮してくれるだけに、プレゼントの中でも特に当たったら嬉しいプレゼント。なんだけど、書かれてるメッセージの言葉がボキャ貧すぎる。20人中9人が「素敵(ステキ)」という言葉を使っている。「幸せ(ハッピー)」を使ってる5人を合わせると、20人中14人が、言ってしまえば無内容でありきたりな言葉を使ってる。確かに、何かの節目でもないクリスマスを祝う言葉は難しいけれど、それにしても何とかならないものだろうか・・・? ところで、“素敵”って何? それに、好きなアイドルに「素敵なクリスマスをすごしてね♪」と言われるのってけっこう微妙じゃないか? なんて、好きなアイドルがいなくて応募もしない立場だからこそ言える贅沢な希望を書いてみた。
 
 
 
 他にも、石原さとみ、新垣結衣、上戸彩、愛衣、小倉優子時東ぁみ、山崎真実、多部未華子などなど、今月号は(巻頭以外)メンツ的にはアイドルとして悪くないメンバーがいろいろ出てる。だけど、(良い意味でも悪い意味でも)頭がパッと反応するようなのが、グラビアでもインタビューでも少なかったような気がする。( だから、ここで書くことがなくてどうしようかと当初は思ってたけど、何だかんだ、書いた。)

 ただ、毎月買ってるから気にしなかったけど、改めて思えば、この(写真と文の)分量で590円はかなりコストパフォーマンスが良い。

 So, I'll buy, buy.

※ 日々感じたこと考えたことをこの記事の一番上に足していく形で、不定期に書き連ねていきます。
※ 日が経つと「最新記事」から流れていってしまうので、ちょくちょくチェックしたい方は、パソコンの場合は左サイドにある「カテゴリー」の「自由帳」から、携帯の場合はこの記事をブックマークに登録するなどしてご覧下さい。

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11月28日
・ 最近聴いたアイドルソングの感想をメモ。
 1.綾瀬はるか 『交差点days
 :綾瀬はるからしい特徴のない平坦な曲。サビとか曲上での(軽い)盛り上がりにさえついていけてない、表現力・歌唱力のない歌声が苦しい。
 2.疋田紗也 『きっと忘れない
 :えっ、どこがサビだったの?と聞きたくなるような、これまた特徴のない、きっと忘れる曲。ずぶの素人がこういう静かな曲で“聴かせる”のは無謀、というか無理。

・ ここ数年、アイドルがCDを出すのが流行だけど、ここのところ特に次から次へとたくさん出てくる。南明奈、ほしのあき、山本梓、秋山莉奈、浜田翔子、などなど。どう見ても、(プロモーション上の)必要性も(歌の)能力も全くない人たちばかりだ。その上、駄作ばかりときている。( 全部は聴いてないけど、平均が星4つくらいのアマゾンのレビューで、軒並み星1つか2つという惨状。) これは一体何なんだろうか?と思っていたら、元凶があった。 「GIRLS' PARTY」とかいうレーベルだ。( と思ったら、これも下位レーベルにすぎず、その一番上にあるのは「GIRLS' RECORD」みたいだ。だけど、調べても仕組みがよく分からないから、今回は「GIRLS' PARTY」についてだけ“推測”を書いておく。)
  「GIRLS' PARTY」は、どうやら、芸能事務所「FIT ONE」が立ち上げたグラビアと音楽のレーベル「GIRLS' RECORD」の名前を(技術とかスタッフも?)、アイドルDVDをたくさん出している「For-side.com」が借りる形でCDをリリースする際のレーベル名みたいだ。フォーサイドの名前を見て、妙に納得してしまった。ここの会社が出すアイドルDVDは、やっつけ仕事のものが多いからだ。駄作を歌い醜態を晒すアイドル、「GIRLS' PARTY」の影響などでネームバリューを落とす「FITONE」並びに「GIRLS' RECORD」、売れない商品ばかり抱える「For-side.com」、3者とも良いことがないように思えるのだけど、そうでもないのだろうか?

11月26日
・ 額賀財務大臣が宴会出席問題に関して、 こっちはプライベートまで明らかにしたんだから、そっちは誰が宴会の席順とかを言ったのか明らかにするべきだ というようなことを小松市の講演で言っていた。そっちのプライベートが本当かどうか確かめられてないじゃないか!、という突っ込みは措いといて、権力の側にあるものが取材源の開示を求めるなんて、なんて不見識・非常識なんだろう、と思った。 でも、ところで、政府を追及する責を負う野党議員にも、取材源の秘匿は法的・社会的に認められているのだろうか? もちろん、マスコミと同様、「信ずるに足る相当な理由」がある場合の話である。 チェック・アンド・バランスとか取材源の秘匿とかは近代の政治システムの基礎的な機構だ。それらを認識せずに、強者・権力者の追及にまで国会論戦で用いられる公正や開放性の論理を持ち込む安易な主張が大勢を占めなければいいのだけど、と案じてしまう。

・ 星野奈津子が不適切発言で1年の活動自粛処分を下された。公の場で名指しして人を犯人呼ばわりするなんて言語道断。しかも、一般の人たちに対して影響力の(多少なりとも)ある芸能人なんだから。 処分を即断した事務所もすばらしい。個人の頭の中や日常会話レベルではいくらでも行われていることだけど、そこに含まれている問題性をきちんと見抜けたわけだ。そういう意味で、人権感覚があるなと感じさせる事務所の対応に感心した。
  という面もあるのだけど、「1年」はあまりにも長すぎる。行為との相当性を不自然なくらいに欠く。例えば、盗作(著作権法違反)をした安倍なつみは「2ヵ月」の活動自粛。人身事故(道交法違反ならびに自動車運転過失傷害罪で書類送検)を起こした安倍なつみは活動自粛「なし」。 事務所と星野奈津子本人との間に別の問題でもあったのではないかと勘ぐりたくもなる。もしくは、ネット経由の大反響(だったのか知らないけど)に驚いて過剰反応したのか。
  とにもかくにも、結局のところ、星野奈津子と事務所の幼さが印象に残る事件でした。でした。

11月22日
感想書いたときはなんとも寂しい状況だった今年のノーベル文学賞受賞のドリス・レッシング。新潮文庫の『破壊者ベンの誕生』も重刷ができて、本屋もようやく盛り上がってきた。(でも、やっぱりこのタイミングの遅れは致命的な気がするけど。) 先週末、池袋のジュンク堂に行ったら、なんと、絶版のはずの代表作『黄金のノート』(1983年)が何冊か置いてあった。しかも、重刷したとかではなくて初版本みたいだった。これでこそ大型書店!
  いや、別に、『黄金のノート』なんて買わないし、ドリス・レッシングを特に応援してるわけでもないんだけど。( レッシングの名前は新潮文庫に入ってたから知ってて、新潮文庫に入ってたから受賞を機に読んでみただけ。)

・ ディレイニーのSF小説『アインシュタイン交点』を読んだら(※もう一度読み直してるから感想はその後で)、訳者あとがきで、この本がウェストンの『祭祀からロマンスへ』を参考にしてるって書いてあった。この本は(自分がはまった)F.コッポラの映画『地獄の黙示録』にも登場してて、以前から古本屋に行ったときには注意してる(けど見つかってない)本の一冊だった。でも、こんな二重に読む意味を与えられたらもう我慢できない。ということで、図書館で借りてみた。専門的な研究書でもっと分厚いのかと思ってたら、思いのほか薄くて読みやすそうだった。で、ちょびちょび読み始めてみたら、“リグ・ヴェーダ”なんてものが出てきた! 懐かしい。まさかこんな単語を目にし、こうしてこの単語を書き綴る日が来るなんて、受験勉強してるときには思いもしなかった。 受験勉強が報われた~!と勘違いさせてくれる嬉しいひと時でした。はい。

11月18日
酒井彩名が結婚するようで。もうそんな歳になるのかと思ったら、22歳だった。意外と若かった。数ヵ月前、同じく結婚の話を聞いて、(ほんの少し若いけど)もうそんな歳だった、のが、豊岡真澄24歳。思えば、2人ともホリプロだ。ホリプロといえば、数年前、西田夏もダパンプのメンバーと結婚したっけ。(当時21歳。)あー、新山千春もホリプロだ。
 ところで、この4人の結婚が失敗だったとは全く思わないし、そういうことが言いたいんじゃないんだけど、ホリプロってアイドルのマネージメントが本当に下手。選ぶ、育てる、売り出す、どの段階を取っても下手。大森玲子、METAMO、藤本綾、あびる優、伊達杏子(笑)あたりを思い描いている。
 今テレビに出てる人を見ても、役割もなく司会席にいる優香、バラエティとドラマどっちに行きたいのかよく分からず迷走ぎみな深田恭子、となんとも怪しげ。綾瀬はるかが実力以上にもてはやされてるのは、怪しいと言えば怪しいけど、マネージメントの成果とも言えるしで、真価はまだこれから。石原さとみは成功してると思う。その他にも、売り出しようのないアイドルをいっぱい抱えてたりする。ホリプロだけに、みんな機会は与えられるんだけど大成せずに終わる、という典型的なパターンを辿りそう。ただ、水崎綾女はそんなに悪くないと思う。

11月16日
・ We are REDS! レッズがやってくれた。ここ数年の実力と気力は本当に素晴らしい。熱狂的なファンではないけど、Jリーグの中では断然レッズファン。レッズがJリーグの連敗記録を作ってた頃にはすでにファンだった。浮き沈みの激しいJリーグだけに、また過去の状況に戻ることがあるのではないかという恐怖感が、依然、心の中にある。他のファンの方たちの中にもあるのだろうか? この恐怖感こそがあの熱狂的な応援に多少なりともつながってるように(自分の感覚からは)思うのだけど、どうだろう。

経団連が各政党の評価を公表した。こんな、誰が見ても茶番で、しかも余計でもあることをする必要があるのだろうか。茶番である理由。一、経団連会長は経済財政諮問会議に参加して現在の政府・与党の政策形成の責任の一端を担っている。二、会長の御手洗冨士夫はキヤノンの偽装請負問題で民主党などによって参考人招致を求められていた。(防衛次官の問題が出てきてどっかいってしまったけど。) 余計なことである理由。一、こんなことしなくても経団連に所属してるような大企業は自民党を支持してる。二、こんなことしなくても自民党は経団連に所属してるような大企業に近しい。三、こんなことしなければ民主党が政権を取ったとしても日本を引っ張る大企業には厳しくはできなかった。(反発を生んでしまった例) 四、政治的立場とは一線を画していることで得られていた経団連のネームバリューや信頼を失うことになる。
 とはいえ、何より、素人が変に政治に肩入れするとろくなことがない、というのは歴史的真理と言ってもいいくらいなんじゃないかと思うのだけど。

11月12日
・ (不本意にもアイドルネタが続く。) この記事のコメント4308件(閲覧時)、全て読んだ。びっくりした。4000件もあれば(全て好意的であっても)色々な内容があるんだろうなと思ってた。みんながガッキーのどこに惹かれてるのか分かると思ってた。でも、違った。これなら、好きか嫌いかというベクトルの違い以外、反応の仕方とか内容は “同じ” だと思った。あーあ。 (女性に多い、“共感”的なコミュニケーションorリアクションと言ってしまえばそれまでなんだけど・・・)

・ 日テレの女子アナが、「(アイドルが)恋をするのは悪いことじゃない」と言っていた。そういう一般人の基準を採用するなら、こうも言える。「(付き合ってる人がいないと)嘘をつくのはアイドルであっても悪いことだ」と。しかも、その嘘をつく理由が、イメージのためとか、地位のためとか、仕事のためとか、お金のためとか・・・、つまり、全て自分(および関係者)の俗っぽい利益のためなわけだ。一体こっちの側面をどう考えるのだろうか? いや、とはいっても、「恋もするけど嘘もつかない」という若槻千夏みたいないき方も可能ではあるのだ。でも、現実には、「恋もするけど嘘もつく」という最悪な道を行ってるアイドル(および、それを助長する浅はかな考え)が多いのだ。その筋の通らなさが嫌いだ。しかも、それが利己的な動機でなされるなら、醜いとさえ思う。

11月10日
・ 何日か前に、新垣結衣のブログができたことがヤフー・トピックス(トップページのニュース)に出ていた。そのお陰もあって、2記事連続でコメントが2000を超えている。すごい。でも、余計なブログバーツのためか重すぎる。その上、内容もなくて更新頻度も少ないなら、もう見る気がしない。(最初の更新がスタッフだったというKYぶりには笑わせてもらったけど。)
 それにしても、新垣結衣も、上戸彩、長澤まさみ、綾瀬はるか、沢尻エリカ、相武紗季とかと同じく、ちょっと前までは新人アイドルの1人にすぎなかった。なのに、1つドラマとかが成功しただけであっという間に(超丁寧に扱われる)トップ女優だ。キャリアシステムというか、選別システムが明らかに歪んでいる。段階を踏んでいくというのが全くない。新垣結衣みたいにバブルな人気を博する子が出てくるのは必然だ。というか、バブルしか生まないんじゃないかとさえ思えてくる。バブルのツケである不良債権を掴むことになるのは一体誰だ?

11月8日
・ こんな感じで書き加えていきます。

11月7日
・ ということで、とりあえず作ってみました。こればっかりはやってみないことには、何をどのくらいの頻度で書くか、(この企てが続くのか続かないのか、)さっぱり見当がつきません。ちなみに、この形式は、山形浩生の「最近の噂」をイメージしています。 ブログの本記事では言う機会のないこと、言うに及ばないことを書き留めていければと思います。とはいえ、一般的なブログや日記ほど緩くはなり(れ)ません。

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