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※ 日々感じたこと考えたことを本記事とは別に、この記事の一番上に足していく形で不定期に書き連ねていきます。
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2月8日
・ 茨城に空港ができる。ここで笑うのは不謹慎だろうか? 「自衛隊の基地を民間開放するだけだから(一から空港を作るより)工事費が安くてすむ。それなら作ろう。」という魂胆のようだ。茨城県民、かわいそうに・・・。でも自業自得だ。と思ってたら、あくまで主導は国で、基本施設250億円の負担は国:茨城県=2:1、維持管理費は全て国が負担とのこと。うわー。 そんな、毎日使うわけでもなく、人の命がかかってるわけでもなく、無いと何かが不可能になるわけでもないものくらい、我慢しようぜ。“便利さ”ごときのために大量の公金使うような時代状況じゃないはずだろ。っていうか、そもそもこの地方分権(≒自己責任)の時代に、なんで茨城の空港なんかに国が積極的に関与してるんだよ。まったく。
2月7日
・ アメリカ大統領選(候補者指名争い)。対決の熾烈な民主党では、個人的にはエドワーズに期待してたんだけど・・・。(ケリーに負けた4年前から・・・。) ヒラリーとオバマは一長一短という印象。ヒラリーは無難すぎて何もしなさそう。オバマは政策論とかで視野が狭かったりするのが気になる。ところで、日本の報道だと(リーダーシップと人種・性差以外に)何を争点に争っているのかほとんど伝わってこない。
・ 雪だるま。改めて考えると、“雪の達磨”なんだ。“達磨”というイメージがなくて意外に戸惑う。
・ すっかり遅くなってしまったけど、今月の自由帳、設置。
彩の国シェイクスピア・シリーズ第19弾 『 リア王 』 ( 演出:蜷川幸雄/出演:平幹二郎、内山理名、池内博之ほか/2008年1月19日~2月5日/@彩の国さいたま芸術劇場大ホール )
蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品。初。
おもしろーい!
老いぼれた王が、上っ面の甘言を信じて上の2人の娘に全財産をあげてしまう。その一方で、素直なことしか言えない末娘(と素直で忠実な下臣)を勘当してしまう。その後、その報いを受け、王を数々の悲劇が襲う。そして、王はどん底まで落ちていく。そんな悲惨な王を助け(ようとし)てくれたのは素直で忠実な末娘や下臣たちだったが・・・。
なんていうどうってことない話を仰々しい台詞と迫力のある演技でおもしろくしてしまう、シェイクスピアだの、蜷川幸雄だの、平幹二郎だのって人たちはすごい。
休憩挟んで3時間40分という破格の上演時間でも長さを感じさせない。
演劇で久しぶりにプロフェッショナルを感じた。( 演劇界はプライドだけ一人前でやってることは大したことないのが多くて疲れる。演劇だけで飯食える人が少ないからやむを得ないところはあるけれど。)
ただ、シェイクスピアはシェイクスピア。
話自体は凡庸だけどもの凄い迫力で押し切られた、そんな感じであって、(芸術作品に期待される)刺激、新しさ、創造性といったものはあまり感じられない。きっと、毎回違った刺激を得られるタイプのものではない。
だから、高い金を払って他のも色々観てみたい、とまでは思わない。タダ券とか大金とかがあるならば是非観たいとは思うにしても。あるいは、年1回くらいは観たくなるかもしれないけれど。
いわば、純粋な娯楽どまり、といったところ。
とはいえ、もちろん、今回は大変に刺激的な経験を人生に加えることができて大いに満足したところである。
春山昇華 『サブプライム問題とは何か――アメリカ帝国の終焉』 (宝島社新書、2007年)
サブプラムローン問題の説明として評判の良い本。
サブプライムローン問題の仕組みを多面的に説き明かしていて分かりやすかった。
これまで、アメリカの景気の一時的なマイナス要因だと思ってこの問題のニュースをほとんど気に留めてなかったけど、それでも問題の大枠は分かったように思う。
不満な点は、日本の金融機関等も含めてサブプライム関連債券を買っていた投資家側の実態が分からない点、時事問題を解説する本の“お決まり”として付けられてる最終章の「今後の予測」の分析がナイーブな点。
それで、サブプライム問題の主な要因は、アメリカ人の消費・借金文化、住宅バブル、バブル時に特有の楽観的見通しに基づく住宅を担保にした金貸し、金貸しと回収を分離してしまう債権の証券化、無責任にとどまらず証券会社と癒着してたかもしれないトリプルAを乱発した格付け会社、そして、世界的な金余りを背景にその債券を買っていた投資家。
もちろん、この他にも、相当緩い住宅優遇税制、悪徳サラ金のような非合法的金貸しの横行、銀行の自己資本規制遵守のための資産のオフバランス欲求、金融当局の対策の遅れなどの要因もある。
思ったこと。
バブル怖し。情報弱者(一般市民)は投資なんかしない方が良い。(証券優遇税制廃止すべき。地道に働け。)
アルフレッド・ベスター 『ゴーレム100』 (渡辺佐智江訳/国書刊行会、2007年)
表記できないけど、タイトルは、正確には「ゴーレム百乗」。
22世紀のスラム化した都市で、集合的無意識によって呼び出された悪魔「ゴーレム100」をめぐる、人間の生(と性)と死、人類の進化を賭けた死闘が繰り広げられる。1980年の伝説的SF小説。
ネット上で色々と感想を読んだところ、具体的にどことも示さず、「とにかくぶっ飛んでてすごい!」というような感想が多い。
その感覚はよく分かる。
500ページ弱の最初から最後まで、休むことなくSF的奇想・妄想、実験的小説手法がぶちまけられていて、全篇が異様な熱気に覆われていて、疾風怒濤のごとく読み進まされ、読み終わった後もその熱気が残り続ける。
でも、その一方で、冷静に考えてみると、テンションばかり高くて、あるいは、手法ばかり凝ってて、中身に乏しいのではないかという疑念も沸いてくる。
「熱気」の内実や如何。
ということで、もう一度読んでみる必要がある。
とはいえ、すぐに読む気持ちでもないから、とりあえず今のどっちつかずの感想をそのまま書いた次第。
『中川翔子 1stコンサート ~貪欲☆まつり~ (初回生産限定盤)』 (Sony Music Records、2008年)
2007年10月20日に渋谷C.C.Lemonホールで行われたしょこたんのファーストライブのDVD。
興味を持ちつつも4000円は高いなぁと思ってたらアマゾンで26%(1171円)引きで売ってて、1月2日に思わず購入。
初回限定盤の特典は3つ。
特典1のキンキラ金の箱はすごい。ありがたいものに見える。きれい。
特典2の「ドキュメント&ライブ写真集」は(想定の範囲内の)それなりの作りのそれなりのもの。
特典3の「おみくじ」は、多いと噂の「凶」だった。万歳。
それで、内容。
このDVDの全体的な編集・作りは、特筆に価するようなものではないけど劣悪なものでもなく、悪くない。
ライブの内容。(実際のライブには行ってない。)
前半は、緊張のせいか、体の動きは乗れてなくてぎこちないし、歌もパワー不足。
それが、7曲目、父親の歌「雨の動物園」を振りもなくじっくりと歌い上げて深いしっとりした空気を作り、8曲目、「空色デイズ」で一気に弾けている。その後はその勢いのまま最後まで駆け抜けてる。
前半の6曲が“捨て曲”みたいになってしまっているのは残念だけど、弾けて以降は、しょこたんなりにかっこつけたり(サマになってなくてカッコよくもなくカワイイだけだけど熱い魂は観てる方まで乗り移ってくる)、鬼の形相したりしながら、歌い、躍動し、叫んでいて、楽しい。
「らいらいおー!」とか「マミタス!マミタス!」とか、(世間的には)意味不明な言葉で客席と叫びあってるのも楽しい。
始まる前に2回も泣いたとのことでライブ中は泣いてないみたいなのが、1stライブだけにどうしても期待してしまうだけに想定外ではあるけど、緊張してるところも含めてしょこたんらしさ全開のライブ・DVDになってる。
ちなみに、ブログ用の写メを撮る場面はカットされてるのかと思ったら、最後のエンドロールのところで使われてた。