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 山田ズーニー 『おとなの小論文教室。(河出文庫、2009年)


 もともと特別なオンリーワンなんだから、がんばって自分のありのままを表現すればいいんだよ、ということだけを言っているカウンセリング的、自己啓発的な異色の文章入門。

 正しいことも言ってるけど、筆者とメールを引用される読者たち(みんな匿名)が醸し出す全体的な空気が、生ぬるくて気持ち悪い。

 しかも、自分たちが自分に自信を持つための内容が延々と続いていたのに、最後はそんな自分たちのことは棚に上げて、いきなり他人の説教が始まってしまっていてウザイ。 ( だいたい「批判は何も生まない」とか言ってたのとも矛盾してるし。)


 まあ、いつまでもがんばる自分に酔いしれていればいいんではないでしょうか。 何事かを成し遂げることはなくても。

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 カフカ 『変身/掟の前で 他2編(丘沢静也訳/光文社古典新訳文庫、2007年)


 「変身」はかなり前に読んで以来の再読。 他は初読。

 思惟/私意/恣意こそがこの世界のすべてである( すべてになってしまう )ことを、淡々と象徴的に描いた作品群。

 特に大きな衝撃は受けなかった。

 「掟の前で」が、ちょっと説教じみてるところがあるけれど、一番おもしろかった。

 奥田英朗 『町長選挙(文春文庫、2009年)


 ナベツネ、ホリエモン、黒木瞳をそれぞれモデルとし、イメージ/偏見をかなり押し進める方向に戯画化した( しかし本人であることは明らかな )登場人物たちが、幼稚園児をそのまま大人にしたような精神科医・伊良部と対決する3つの短編と、島を二分する町長選挙に伊良部が巻き込まれる1つの短編の計4作品を収めている。

 戯画化されたナベツネ、ホリエモン、黒木瞳の描写が秀逸で、その滑稽さは愛くるしいほど。

 「町長選挙」の方は、人物の描き方も普通だし、伊良部もそんなに活躍しないし( いきなりのレイザーラモンはウケタけど )、終わり方も優等生的だし、で、イマイチ。

 まあ、いずれにしても、軽~いエンターテイメント小説。

 しばいのキングモンキー再生公演 『地球の思い出・・・。』 ( 脚本:笠井健夫/演出:岩尾万太郎/2009年2月11日~15日/@中野ザ・ポケット )


 ひと月ほど前に観た芝居。

 細かいところはかなり記憶が消えてしまった。

 だから大雑把に言うと、科学の進歩とか豊かな生活に疑義を唱える終わりの方は、4,50年前かと思うくらい古臭くて陳腐で世間知らずでホント救いようがないけど、その他のところはちょっとシュールな笑いをふんだんに取り入れた軽いコメディといった感じでおもしろかった。 話の展開もけっこう先を読ませない感じだったし。


 それで、一応言っておくと、科学の進歩とか経済発展とかが嫌な人は、すぐさま自分がお菓子とかデザートとかを買うお金、おしゃれに使うお金等々を、日々の食べ物さえ得られない10億人近くの人々に寄付しなさい。 そして、お望みの、ちょっと貧しい生活をすぐさま始めなさい。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

3月10日
・ 改めて感想は書くつもりだが、村上春樹の『海辺のカフカ』を読み終えた。 で、どうせ浅はかな人たちが、作品のファンタジーの側面だけを見て褒め称えているのだろうから、そいつらを批判してやろうと思って、Amazonのレビューを見たら・・・・・、「 性的描写が受け入れられない 」だの「 暴力の描写が辛くて読めない 」だの、救いようがない感想がいっぱいで本当に唖然とし、驚愕した。 そんなこと言い出したら、文学作品とされるものはほとんど全滅だぜ。 それに、文学作品の対極に位置するテレビドラマとかのエンターテイメント作品もほとんど全滅だろうに。 そういう人たちは、大人になってもおとぎ話でも読んでいるのか???

3月9日
・ 定額給付金、決まってしまったねぇ。 一番反骨な使い方は、「 受け取らない 」ではなくて、「 自民党の敵である民主党に寄付する 」かなぁ。 でも、民主党もイマイチだし、だからといって共産党は裕福だし・・・・。 もしくは、消費を喚起するのが目的だから、「 そのまま貯金 」というのが意外にも一番反骨かもしれない。 まあ、いずれにせよ、「 贅沢なものを食べる 」とかいうどっかの大臣みたいな、浮かれた使い方はしたくないものだ。
 ちなみに、自分の地元の自治体のホームページを見ても、まだ、給付時期とかについて全く何も載ってなかった。

・ ちなみに、政党への寄付に関しては、トヨタの社長(経験者含む)は10万円、自民党に寄付している。 (奥田ひろし、張富士夫、豊田章一郎など。) それから、キヤノンの御手洗会長が同じく自民党に30万円寄付してる。 (※平成19年度に関して)

3月1日
・ 3月に入ったけど全然あったかくない今日この頃、やはり「原ジャパン」はヒドそうだ。
 まず選手選考では、内海は百万歩譲って許してあげてもいいけど、亀井はどう考えてもないでしょう・・・・。 それから壮行試合では、どういう野球がしたいのか全くわからない。 昨日の西武戦では力技で勝とうとする重量打線、で、今日の巨人戦ではあわよくば小技もという打線。 もう大会直前なのにこれはまずいでしょう・・・。 選手たちも混乱してるんじゃないだろうか・・・・。
 いや、だから星野監督の方が絶対良かったって。 星野監督がやろうとしてる野球は、まあ「 セオリーに忠実な野球 」。 それに対して、原監督がやろうとしてる野球は、よく(?)言えば、「 (監督の)感覚に頼った野球 」、悪く言えば、「 適当な野球 」。
 セオリー通りやって負けたらまだ納得できるけど、そんな、適当にやられたんじゃ・・・・。
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