by ST25
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
奥田英朗 『町長選挙』 (文春文庫、2009年)
ナベツネ、ホリエモン、黒木瞳をそれぞれモデルとし、イメージ/偏見をかなり押し進める方向に戯画化した( しかし本人であることは明らかな )登場人物たちが、幼稚園児をそのまま大人にしたような精神科医・伊良部と対決する3つの短編と、島を二分する町長選挙に伊良部が巻き込まれる1つの短編の計4作品を収めている。
戯画化されたナベツネ、ホリエモン、黒木瞳の描写が秀逸で、その滑稽さは愛くるしいほど。
「町長選挙」の方は、人物の描き方も普通だし、伊良部もそんなに活躍しないし( いきなりのレイザーラモンはウケタけど )、終わり方も優等生的だし、で、イマイチ。
まあ、いずれにしても、軽~いエンターテイメント小説。
PR
この記事にコメントする