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5月13日
・ 今になって考えてみると、結局、男子が10代のうちに聴いておくべき歌手(曲ではない)は、ビートルズと、尾崎豊と、ミスチルの3組なのではないか、と思えてきた。 成人男性(20~40代)の過半数くらいの支持は得られるのではないだろうか。
5月2日
・ ここのところ、久しぶりに、けっこう長めにテレビを見ているのだけど、アイドル(若い女の子)のレベルがきつい。 明らかに見た目という要素が軽んじられている。 (わざとらしい)キャラとか、事務所とか、くだらなすぎる。 ちなみに、ここ数日で見た中で一番かわいかったのは、しょこたん。
・ なんだかんだで、アニメの『けいおん!』を今までの放送分は1期2期とも全部観ている。
おもしろさは、キャラクターの見た目と性格の「かわいさ」(のみ)にある。 それ以外の、ストーリーとかはおもしろさに貢献していない。 だから、ちょっと暇つぶしに観るくらいがちょうどよい。 決して傑作や大作ではないし、『エヴァ』とか『ガンダム』とか『ドラゴンボール』とかとは種類が違うのだろう。
ただ、思えば、(自分が大好きな)『クレヨンしんちゃん』も似たようなものかもしれない。 こっちは主人公の見た目と性格(から出てくる発言)の「おもしろさ ( こっけいさ )」に依っている。 ストーリーは、『けいおん!』ほどではないにしろ、あまり関係ない。
そんなわけで、とりたてて、否定も肯定もしないでいいやと思ってしまう、そんな存在。
ジョージ・オーウェル 『1984年』 (高橋和久訳/ハヤカワepi文庫、2009年)
言わずと知れた1949年に発表された傑作の新訳版。
全体主義が支配する空想の世界を、SFチックな巧妙なアイディアを組み込みながら緻密にリアリティをもって描いている。
物語全体としても魅力的であるし、個々の記述も哲学的洞察に満ちていて、小説の隅々まで楽しめる。 こういうのを完成度の高い読み応えのある傑作というのだろうと感じる。
突き詰めると個人にとっての自由の本質とはどこにあるのか、そして、その自由の欠如と幸福との矛盾しない関係、等々、興味深い問いを投げかけてくる、刺激に満ちた小説でもある。
上杉隆 『記者クラブ崩壊』 (小学館新書、2010年)
以前取り上げた『ジャーナリズム崩壊』(幻冬舎新書)の続編、その後の経過報告。
政権交代が起こり、記者会見開放を公約に掲げていた民主党が内閣を構成するようになった。 そして、岡田大臣の外務省、亀井大臣の金融庁が記者クラブ以外の記者たちへの記者会見の開放を実現した。 その一方で、鳩山総理の首相官邸は開放できていない。
どういう考えで岡田、亀井の両大臣は開放したのか、そして、なぜそれが実行可能だったのか、また、なぜ首相官邸などは開放できていないのか、など、政権交代後の「記者クラブ」に絡んだ動きを報告している。
外務、金融以外の他の省庁でも開放する方向に向かっていて、記者クラブの敗色が濃厚になってきている。 良いことだ。 ただ、筆者は、すでにアメリカの有力紙は日本から撤退してしまい、日本の情報発信という点で手遅れだと述べているけれど。
大手メディアはしっかりと敗北宣言と総括をしてほしいものだ。
アウグスト・モンテロッソ 『全集――その他の物語』 (服部綾乃、石川隆介訳/書肆山田、2008年)
グアテマラの作家が政治亡命先のメキシコで出版した短編集。
世界で一番短い短編「恐竜」も収録されている。
「訳者あとがき」にもある通り、モンテロッソ自身の政治的な境遇を意識して書いている部分も確かに見られる。 ただ、それ以上に、面白味があるところに共通しているのは、人間の想像力のたくましさとその滑稽さ、だと思う。
「レオポルド(その作品)」の青年とか、「コンサート」に出てくる父親とか、「みなさまを騙すなんて、できませんわ」の夫人とか、味のある人物はみな想像力がたくましすぎておかしなことになっている。 「恐竜」にしても使っているものは同じだ。
ちなみに、「恐竜」は、世界一短い短編と知っていて、どう来るかと思いながら初めて読んだけど、「あぁなるほど、これならありだ」と思った。
そんなわけで、上手いことをあっさりとやってしまう、なかなか上手い作家だなぁと思った。
「 HADOUKEN ! Japan Tour 2010 」 ( 2010年4月6日(火)/@Shibuya O-EAST )
イギリスのロックバンド、「ハドーケン!」の単独ライブ。
ハドーケン!のライブは今まで2回見て2回とも、音がこもっていてよく聴こえない酷いパフォーマンスで、「曲はいいけど・・・」という感じだったけど、今回はまずまずで、今までで一番良かった。 もちろん、素晴らしいとまでは言えないけど、十分に曲を聴いて楽しめるくらいではあった。
そんなわけで、曲の良さもあって最初から最後までノンストップで素晴らしく盛り上がってとても充実した1時間だった。 特に、ためて→爆発みたいな流れが何回もあって上手くのせられた。
ただ、そんなふうに1時間盛り上がった後、自然な気持ちとして皆がアンコールを求めたのに「アンコールなし」はない。 パラパラ帰っている人がいるような状況でもなく、ほぼ全員がまだフロアに残ってアンコールを求めてる状況だったのに。 ライブの時間も1時間と短かったし。
まあ、1時間が本当にほぼノンストップででけっこう力を出し尽くせて楽しかったから、トータルでは「良かった」と思うけど。
それにしても、Hadouken!は、最初の「Liquid Lives」も良かったけど、次に出た「Music for an Accelerated Culture」はもっと良くて、その次に出た「MAD」はもっと良くて・・・・、と、どんどん進化していて素晴らしい。