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ここ数ヶ月、音楽カテゴリーにアイドルソング以外を増やすために何回か頑張った。
でも、今回は最近よく聴く音楽をそのままお届け。(つまり、アイドルソングも排除しない。でも、アイドルソングだけじゃない。)
1.ATARI TEENAGE RIOT 『 ATARI TEENAGE RIOT 1992-2000 』 ( Digital Hardcore、2006年/アルバム )
ドイツ出身の4人組、アタリ・ティーンエイジ・ライオット。超カッケェ。デジタル・ハードコア。歌詞も超アチィ。「 Deutschland has gotta die !( ドイツよ、死にやがれ!)」とか、「 I'm targeted at the whitehouse.( ホワイトハウス、俺の狙いは変わらない!)」とか、「 Our governments are fucking murderers.( 政府こそ狂った人殺しなんだ!)」とか。そして、「 Revolution action!!!」。左翼アナーキストっぽい。口だけじゃなくて実際にメーデーにゲリラライブで暴動を煽って逮捕されたりもしている。音楽を通じて世界を変えることを本気で信じてる。過激な行動は感心しないけど、音楽は素晴らしい。活動休止中なのが惜しい。どの曲も良いけど強いてあげるなら、「Atari Teenage Riot」、「Revolution Action」、「Rage」が好き。
2.BUTTHOLE SURFERS 『 WEIRD REVOLUTION 』 ( Hollywood、2001年/アルバム )
バットホール・サーファーズ。バンド名からしてぶっ飛んでる。バラエティに富んだ収録曲の中でも、ダークで邪悪な声がいかんなく発揮されてる「The Weird Revolution」が最高。ノリがいいとはこういうことを言うのだ。しかも、だからといって軽いということもなく重厚なのがたまらない。他には、「Get Down」、「The Shame of Love」、「Jet Fighter」がいい。
3.NIRVANA 「 Smells like Teen Spirit 」 ( 作詞:カート・コベイン?)
言わずと知れた、ニルヴァーナの名曲。もはや現代の古典。何回聴いても良い。頽廃、欲動、鬱屈とか、そんな感じ。PVも芸術的。(※この動画、レコード会社がアップしたもので著作権的にも問題ないと思う。)
4.DOORS 「 The End 」 ( 作詞:ジム・モリソン )
1967年発表でけっこう古いし、特に最近たくさん聴いてるわけではないけど、今回のこの流れの中で取り上げないわけにはいかない(と個人的に思う)曲。フランシス・コッポラ監督の傑作『地獄の黙示録』の中でも使われている。静かで不気味な雰囲気で始まり、終盤、曲の盛り上がりとともに、狂気に陥り、父親を殺し・・・、というソフォクレスの悲劇を下敷きにした曲でもある。“自分の中にある自分でも理解できないやり場のない恐怖や怒りのようなもの(angst)”から表現しているという点では、上の3組と共通しているように思う。
〔中休み〕
さて、これらのグループに匹敵するくらいに深い世界を表現できる日本の歌手はいるだろうか?
―――それは、(女性)アイドルしかいない。しかも、世間的にはマイナーなアイドルをおいて他にはいない。
これは冗談ではなく、97%本気で言っている。
以下で挙げる素晴らしい歌たちは、「恥」の観念が強く、慎み深さを持ち合わせ、「かわいい」が分かり、オタク文化を発展させてきた、日本人(の女の子)にしか歌えない。
5.あさくらはるか17 「 17☆ろまんす 」 ( 作詞:あさくらはるか17、作曲:Taka-C. Temple. )
あさくらはるか17は、永遠の17歳、おっきなリボン、153センチなアイドル。この曲は、“ヲタ芸”の動きを歌いつつも、それに恋や彼女自身の話をオーバーラップさせた歌詞が生きている、元気さと胸キュンなかわいさを兼ね備えた、(現代的な)“The・アイドルソング”。のれて萌えられる。・・・ということがよく伝わる歌詞の一節を。 「 時々ふにゃりゅんりゅん・・・落ち込んじゃうけど/あなたに会うとOver Actionなハート/ちょっと大袈裟な生き方に憧れてる/Seventeenは来年もまた17歳! 」 やばい。 (※ “ロマンス”とか“Over Action (Dolphin)”というのはヲタ芸の用語。)
6.松本香苗 「 秋葉原天女伝説 」 ( 作詞:松本香苗、作曲:Taka-C. Temple. )
あさくらはるか17が出てるライブに出てるのを見て知った松本香苗。ライブだと大音量の音に負けて歌声が聞こえないアイドルがけっこういる中、高いパフォーマンスと曲の良さで好印象を持った。天から舞い降りて仕えているご主人様に恋をしてしまう天女の物語を歌った曲。「天女」という言葉のイメージにぴったり合った歌詞、曲、声が相まって、独特な神話的世界を創り上げている。聴いていて実に心地良い。とはいえ、舞台がアキバで、歌詞に“神田明神”とか“万世橋”とか出てくるあたり、ディープでもあり、かわいらしくもある。きれいな黒髪と浴衣をアレンジした衣装もこの歌の世界に(は)合っていてグッド。( いつも持ってる扇子の文字はちゃっちいけど。)
7.chee's 「 ガラガラゲッチュ 」 ( 作詞・作曲:森若香織、編曲:吉田建 )
ガールズポップの伝説的名曲。chee's(チーズ)は、伝説的アイドルグループ・チェキッ娘の中から結成された3人組ガールズバンド。(※ 後に4人になった。すでに解散。) 1stシングル「スナップショット」も負けず劣らぬ名曲。どちらの曲も元気でさわやかでちょっぴり甘酸っぱさを感じさせるような、そんな曲。無理してカッコつけず、女の子らしさをそのまま出していて実に伸びやか。それができるのはチェキッ娘での全てを出し尽くした活動があったからだろうと思う。この2曲を上回るガールズポップ(バンド)は今後もそんな簡単には出てこないだろう。
8.平愛梨 「 Wish 」 ( 作詞・作曲・編曲:T2ya )
元気系とは違うもう一つのアイドルソングの定番がしっとり系。その中のなかなかいい曲。「金八」に(たしか学級委員役で)出てた女の子。たいらあいり。静かでしっとりした中でどれだけ豊かな表現や自己主張をできるかが、こういう曲のポイントになる。その点、まずまず。その点、奥菜恵はもっと上手い。その点、来月デビューする新垣結衣(の「heavenly days」)はちょっと弱い。( サビとかで使ってる裏声っぽいのの1種類しか普通の歌声以外の表現がない。)
異常8極。もとい、以上、8曲。
時代は世界的に、“Angst”と、“萌え(Moe)/かわいい(Kawaii)”なのだ。( どれも英語版Wikipediaに項目がある。)