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 小野真弓 『シーソー』 (2nd Maxi-Single:日本クラウン、2004年)

 まずはいきさつから。激動の一週間から解放されたある金曜の晴れた午後のこと。「Yahoo!芸能会見」で「は・じ・め・て・の・アコム!」でお馴染みの小野真弓の会見を見たら、彼女がライブで自分の曲を歌う様子が出てきた。その瞬間、ある曲を思い出さずにはいられなかった。そう、奥菜恵「Spring Field」。言わずと知れた、ジャパニーズ・ポップの現時点での到達点を示す最高傑作である。そんな訳で、懐古と期待と共に小野真弓の曲を聴いてみたくなったのだった。そして、早速「会見」で流れていた曲「シーソー」を購入した。

 ここで、小野真弓について。彼女は髪型によって○だったり×だったりする。「会見」のときのは◎。ただ、熱愛の噂は否定するも払拭しきれず、という感じだ。これは大幅減点。まだデビューしてすぐの若僧がこんな職業倫理に反することをしてはいけない。でもあの笑顔には到底勝ち目はない。したがって、支持=応援。



 さて、曲について。まあ、さすがにJ-POPの最高傑作には到底及ばないが、あのかわいい顔して歌ってるとは思えない歌唱力。そして、和ませ力。思えば、女性J-POP界の現状はイカレている。AYUだのAMUROだの、あんなバカそうで実際バカな女が「自分は歌も人生も分かっている!」とばかりに必死になって声を張り上げている。バカが「自分は天才だ!」と歌を通じて主張しているのに、人々はなんで好感なんか持ってるんだ??? 年収数億円稼いで、顔もスタイルもよくて、いい男もゲットしている奴が本当に世の中を分かるものなのか??? その証拠にAYUの自作歌詞はだいたい自分が悩んでいても他の誰かがいるという恵まれた設定だ。さらにテーマは必ず恋愛。お前はいつまでたっても「人生=恋愛」なのかと。大人ぶってる割に幼児性が抜け切れていないの丸出しだ。恥ずかしー。具体的に見ると例えば、「UNITE!」という曲。「自由を右手に」持っても、「愛を左手に」持ってしまって、自由になりきれない。だいたいその前で「夢見る事ですら困難な時代」だと自分で言っておきながら「僕には守っていくべき君がいる」って!バカ!それなら右手の自由は捨てて、両手で「愛を抱えて歩」いていけばいいだろうが!

 さて、こんな騒音とは対照的に、着実に豊穣な成果をあげ続けているのが「アイドル・ポップ」だ。奥菜を筆頭に、小野真弓、乙葉、小倉優子、chee's(元チェキッ娘のメンバーによるガールズ・バンド)などだ。彼女らは、「分かりきった」ような知ったかぶりはせず、なおかつ、自分のありのままの未熟さを隠さず、だからといってニヒリズムにも陥らないで、現代社会に優しく歌いかけてくる。騒音を聴きたければ都会にいればいくらでも聞くことができる。そんなものを金を払ってまで聴きたくはない。が、疲れた心を癒し、みずみずしい新鮮な気持ちをもたらし、人間らしい優しさを思い出させ、それでいて、歌い手の努力も伝わるような貴重な鳥の声は、騒音にかき消されてしまっていて人々には届いていない。悲惨だ。社会は窒息寸前。SOS―――。

 騒音公害に苦しむアイドル、そして、現代人にどうか愛の手を!

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