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 アイドルブログの(アイドル自身にとっての)効用とはいかなるものだろうか?

 全アイドルの中でブログを持っているアイドルの方が圧倒的に少ない現状においては、その内容如何にかかわらず「ブログを持っている」というだけで知名度を高めるのに非常に有効だ。

 例えば、ブログによって、メインストリームではないところで活動しているアイドルを知ることが可能だ。(※ここでメインストリームとは、アイドル雑誌や少年雑誌等からCMやテレビ出演するような経歴のことを想定している)

 今回はそんな非メインストリームにいながらブログのおかげで(私の中で)有名になったアイドルのブログと、メインストリームのアイドルのブログの両方を同時に考察する。具体的には「アイドルにとってのブログの効用」を考える際の一つの有用な視角を提示した上で、それに沿って論じていく。

 アイドルのブログにおいて最重要だと思われる評価ポイントは、「そのアイドルの中における“ブログの位置付け”」だ。

 実際のアイドルブログを挙げながら、この観点から統一的に説明していく。なお、各アイドルブログの「位置付け」についてのまとめ的部分には下線を付した。



 まず、この「ブログの位置付け」という点から最も優れていると思われるのは、吉井怜の「吉井怜オフィシャルココログ」だ。

 このブログでは、仕事情報(及び、その感想)、プライベート情報、トラックバッカーとの交流という3つの重要な要素が全て取り入れられている。その上、2~3日に一度という適切な頻度で更新されている。

 すなわち、吉井怜の仕事(テレビや雑誌の出演情報など)に関してはあらかじめ告知がされているし、その仕事(を行ったとき)の感想も書かれている。仕事について、その表と裏の両面が分かるということだ。

 そして、仕事という公的な側面にとどまらず、プライベートなことも臆することなく書かれている。ここからは読者に心を開いているという「位置付け」にとって重要な事実が見て取れる。また、記事の中でトラックバックへのレスも書かれていて、ブログがアイドルとファンとを恒常的に結びつける“イベント”のような場となっている。

 以上から、このブログが、「吉井怜はファンの皆様といつも一緒に歩み続けています!」という(素晴らしき)考えを体現する場となっているのがよく分かる。これなら、いつもブログをチェックし、応援しようという気にもなる。


 (※以下の文中に、過激な表現が登場するが、それらは全て愛情や期待の裏返しとしてのものである。また、この点に配慮してトラックバックはしていない。)

 さて、次に佐藤寛子のブログ「佐藤寛子のひとりゴト」。

 このブログは最近、佐藤寛子の妄想の“はきだめの場所”♥と化している。したがって、写真集やDVDを発売しようが、CDをリリースしてイベントを開こうが、ブログを読んでいるだけでは全く知ることができないのだ。知ることができるのは、佐藤寛子の詩的な知識やセンス(の低さ♥)というプライベートだがあまりに限られすぎた一面だけである。

 つまり、このブログで「ファン(読者)に自分の活動を知ってもらいたい」とか、「ファン(読者)の方とつながりを深めたい」とか、より直戴に言えば「このブログを通してファンを増やしたい」と言った気持ちが全く感じられないのだ。

 「ブログの位置付け」という点から言い換えれば、このブログは佐藤寛子の全活動の中の下位の中の一つに位置付けられた仕事に過ぎないということになる。

 これでは、読者の側からすれば、佐藤寛子がこのブログにかけている気持ちやプライオリティの低さがあからさまに分かってしまう。そうすると、読者の見る気も低下する。最悪な悪循環を佐藤寛子自身が作り出しているということだ。アーメン。(このようになった理由としては、「らしさ」の侵攻orはき違えが考えられる)


 さて次に、以前も書いたが、典型的な最悪のブログの例として森田クラブの「森田クラブオフィシャルウェブサイト」を見てみる。

 このブログは、当初、メンバーのプライベートや仕事情報などが(7人いる利点を生かして)頻繁に更新されていた。しかし、3月中旬以降は月に一度程度しか更新されなくなり、しかもその内容がただの仕事の告知や宣伝であるという状況になった。さらに、4月11日の更新を最後に何の断りもなく更新が止まっているという惨憺たる状況だ。

 第一に、仕事の告知のためのブログなんて必要ではない。仕事の告知だけなら日記形式であるブログの意味がなく、事務所のホームページに掲載すれば事足りる。

 第二に、「宣伝モノがあるときだけ更新している」ということを世間に知らしめることのデメリットを考えるべきだ。宣伝のときだけ書いているブログなんて、事務所の人が書けと言っているときだけ書いているのが見え見えだ。何の断りもなく2ヵ月も更新されない状況も、このブログが「事務所の金儲け精神」のための産物以外の何物でもないことを表している。

 以上から、このブログは、森田クラブを公私に渡ってより知ってもらい、なおかつ、ファン(読者)と結びつくためのものとは程遠いものであることがはっきりする。

 つまり、このブログはファンのこと(希望やニーズ)を考えず、事務所の金儲けの論理だけで作られた“宣伝用”という位置付けだったということだ。(ただし、個人的には、清水由紀のファンであるという気持ちに変化はない)


 以上の3人(2人+1グループ)はメインストリームに位置付けられるアイドルだ。そして、改めてまとめれば、吉井怜のブログは内容が包括的で位置付けが非常に高く、佐藤寛子のブログはプライベートの一側面に限られていて位置付けは低く、森田クラブは仕事の告知に限られていて位置付けは非常に低い、ということであった。

 次は、非メインストリームながら、そのブログの存在によってそのアイドルの存在を初めて知り、さらに、そのブログの内容や位置付けから私の心を掴んだアイドルを紹介する。


 まずは、以前も一度触れたが、中川翔子のブログである「しょこたん☆ぶろぐ」。

 自身の全てをさらけ出したオタク系の内容、2ちゃん系の文体、そして、この更新頻度。最近は「王様のブランチ」のレポーターとして出たりもしているが、このぶっ飛んでいるブログは、読者を掴んで離さない。ブログを最大限に生かしきっている。そして、それを可能にした新感覚のアイドル。

 内容も、仕事の情報と感想、包括的なプライベート情報と、重要な要素を2つ含んでいる。読者との双方向性は少ないが、更新頻度が多くてすぐに記事が流れるため、やむを得ないところもある。ただ、それを補ってあまりある充実した仕事の感想やプライベート情報にあふれている。

 というのも、しょこたん(中川翔子)が寝ている以外のほぼ全時間に渡って更新がなされているのだ。ここでは、ブログは、いわば中川翔子の“生活の全て”、あるいは少なくとも“生活の欠かせない一部分”とまでなっている。そして、このやや行き過ぎの感さえあるブログへの高い位置付けが読者に好感を与えるのだ。


 次は、中川翔子つながりで初めて知った小明(青木小明)の「小明の秘話」。とぼけた感じの文章で、プライベートなことまで毎日10個くらい更新される。いとをかしな文章を味わいたければ、事務所ページの「あかりの日記」もかなりお薦め。

 このブログの内容は、小明の生活の“実況中継”的な感じで、いい。非メインストリームにいながら(過激に言えば、仕事が少なくても)ファンをつなぎ止めておくことができる。というかむしろ、ファンを増やすことができる。

 この、露出する仕事の量に関係なく自らを露出させ続けることができるという点でのブログの効用をうまく使っている。


 最後は、同じく中川翔子つながりで初めて知った喜屋武ちあき(きゃんちあき)のブログ「喜屋武ちあき」。

 アップされる顔写真の心の底から笑っていないような魔性な笑顔と、天然ぽい文章がいい。また、6月2日の記事で身にまっとている衣装もいい感じ。萌え系。

 ブログの位置付けは、実は、もっともスタンダードな一日一回更新のプライベート&仕事についての日記である。

 ここでの本筋から言えば取り上げる必然性は確かにない。ただ、個人的に萌え上がった気持ちを放出するために・・・。(注:「萌え≠好き≠応援」なので、あしからず)


 さて、以上、吉井怜、佐藤寛子、森田クラブ、中川翔子、小明、喜屋武ちあきの6人について考察してみた。しかし、やや体系性に欠けて分かりにくい点があるのは否めない。「そのアイドルの中のブログの位置付け」について、もっと体系的に類型化できればより分かりやすくなるだろう。そんなわけで、今回は「試論」という位置付けだ。

 ただ、「アイドルの中での位置付け」という視点は、そのブログが人気があるかないかのパラメーターになるのは間違いないと確信している。



 最後に、このようなアイドルブログ評を書かせている自分の中の密かな野望を書き記しておく。

 それは至って簡単に表すことができる。

 つまり、「評論から学問へ」。(もちろん「空想から科学へ」とも言い換えられる。)

 巷には「アイドル評論家」という肩書きに身をまとった人たちがいる。しかし、彼らの実際は「占い師」や「ファン」と変わりがない。なぜなら、彼らが行う評論というのは、彼らの直感や価値観や自分特殊な経験に基づいたものだからだ。

 そこで、今回の記事のように、アイドルブログの重要な要素として「仕事」「プライベート」「交流(双方向性)」という3つを挙げたり、「ブログの位置付け」という同一のパースペクティブからいくつかのアイドルブログを比較したりしたのだ。

 「アイドル学」という学問分野や、「アイドル・マネジメント」という概念、「アイドル・コンサルティング」という職種の確立が私の夢であり、将来のビジネス戦略だ。

 そして、そのために日々勉強に励んでいる次第だ。

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