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by ST25
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 BOMB No.332(Gakken、2007年)
 
 
 老舗アイドル雑誌。高一のときから購読してる。最近は送料無料で家まで届けてくれるから安心確実に手に入れられる。

 かつては、アイドル・ヒエラルキーのトップに君臨する(もしくは君臨することが確実な)アイドルたちをもれなく登場させ、アイドル界の今を教えてくれる数少ない情報伝達メディアとして、アイドル界およびアイドルファンたちに大きな影響を与えていた。だけど、ネットやブログの普及とともに、一元的なアイドル・ヒエラルキーは相対化され、それに伴って、この雑誌も多様なアイドル界の一部を伝えるにすぎない存在となりつつある。

 そんな『BOMB(ボム)』の今月号(2007年10月号)の記事や出てるアイドルの中で自分が気になったことについて簡単に一言ずつ。
 
 
 今月号の巻頭特集(毎月充実してる)は、南明奈。通称、アッキーナ。

 17歳にして担当マネージャーと恋愛関係になり、所属事務所(オスカー)をマネージャーともどもクビになったような人間を巻頭特集に取り上げてしまうこの雑誌の了見を疑う。( 事実関係については「Wikipedia―南明奈」参照。)

 衰えつつあるとはいえ超有力アイドル雑誌なんだから、この手の出来事についてきちんとリアクション(雑誌自体に登場させなかったり、巻頭特集には取り上げなかったり等)をして、“アイドル(界)というもの”を自ら創っていくという姿勢が望まれる。

 目前の利益や話題ばかりに気を取られていると、「エンタの神様」(日本テレビ)およびお笑い界みたいなことになりかねない。

 ( ※ちなみに、アイドルの恋愛については、そのアイドルの状況、年齢、キャラ、セールスポイント、相手、発覚後の対応といった要素によって個別に是非が判断されるべき。今回の場合、年齢17、相手マネージャー、まだ地位を確立してない、不透明な対応、といった要因からアイドルの行動としては肯定し得ない。)

 それで、南明奈本人はアイドルとしてどうかというと、「めざましテレビ」(フジテレビ)の占いコーナーで知名度を上げただけのただの元気な女の子。

 インタビューを読むと、色々なことの価値判断の基準が、“大人社会からずれていること”にすぎず、まだまだ青い。( 応援するファンや使う企業にとってはかなりリスキー。呆気なく芸能界という道からずれていくこともあるかもしれない。)

 それから、知ってか知らずか、「今後の目標」を聞かれて、自分がクビになった事務所の看板女優(上戸彩)と「共演したい」と言っている。若さや無知は恐ろしい。

 いずれにせよ、今後の先細りは目に見えている。( 今はまだ過去に契約した仕事が残っているけれどその後は分からないことが一つ。南明奈本人に逆境を乗り越えるほどの実力も能力も気力もないことがもう一つ。)
 
 
 次。小倉優子。さすがに、キレイなお姉さん風の大人な髪形は、あのロリ顔には似合わない・・・。
 
 
 小林涼子。グラビアがこの雑誌の中で異様な存在感を放っている。かわいさがそうさせているのではない。芯の強そうな顔のためであるかもしれない。顔の化粧が一色に塗りたくられてなくて顔に自然な表情が出てるからかもしれない。
 
 
 北乃きい。白黒ページのインタビュー。顔に似合わず、何事にも物怖じしない、都会的な洗練さを持ち合わせている。(演技は見たことないけど、)『ライフ』一作品だけでなく、今後も女優として生き残っていくかも。
 
 
 ローラ・チャン。インタビューページ。昨年5月に来日し、「北京オリンピックのレポーターを目指してこの春から本格的に芸能活動を開始した」女の子。多少仕事はあるだろうけど、大活躍はしないだろう。関係ないけど、しょこたんの友人として有名な小明が台湾に留学したのも、昔から行きたいと言っていた本人の希望以外にも、オリンピックを見据えてというのもあるのだろうか? 台湾語と中国語の違い・距離はよく分からないけど。
 
 
 ところで、このローラ・チャンも含めて4人が取り上げられている「Fresh Girl」という新人アイドルへのインタビュー・コーナーでは、アンケートへの直筆の回答が掲載されている。その質問項目の中に、「KISSの経験は?」というのがある。この質問が登場した当初は、「ペットの犬と☆」とか「ひみつ☆」とか「幼稚園のとき☆」とかいう答えが多かったんだけど、今では「ないです!」がデフォルトになりつつある印象がある。16歳で学校では福祉委員をやってて栄養士や保育士の資格を取りたいと言っている坂田彩が「まだです!!」と答えるのはいいにしても、「女子とは全くしゃべらない男の子も『お前は女ちゃうから』としゃべってくるほどのサバサバ系」で「いいなと思ったら、自分からアプローチする」19歳の鎌田奈津美までもが「ないでっす」と答える状況は何らか改善する必要がある。(聞き方を。)
※ と思ってここ数ヵ月分を確認してみたらそんなことなかった。もしかしたら、昔はもっと「ない」とはっきり答える子が少なかったのかも。若干、要留保。

※ 気になって今年の1月号から10月号までの10ヵ月分を調べてみた。対象は41人で2007年12月31日現在換算での平均年齢は19.7歳。で、似てる答えをまとめた結果は次の通り。【1.ない(14人)、2.「あったっけ?」など質問に答えずとぼける(10人)、3.犬や女の子など質問の想定外の相手(9人)、4.ヒミツ(6人)、5.あり(1人)、空欄(1人)。 「『ない』がデフォルト」は完全に言いすぎだった。だけど、「ない」が全体の3分の1で一定の割合を占めているのは事実だった。ちなみに、「ない」と答えた子の平均年齢は16~17歳。もっと以前のものも調べられればいいのだけど、手間がかかるからこれで勘弁。いずれにせよ、この“質問と答え”は恋愛の駆け引きみたいなちょっとしたゲーム的な遊びだから、女の子たちの回答をどう取るかは見る人次第。ただ、常に遊び心は忘れずに居たい。
 
 
 続ける。愛衣(あい)。顔もインタビューの答えもアイドルっぽい。でも、アイドルアイドルしてるということではなく、普通の女の子っぽいという意味。最近、アイドル雑誌業界もビジュアル・オンリーの大人な女性が登場することが多い。それだけに、こういう普通の女の子っぽいアイドルが特筆に価してしまったりする。応援して育てていくアイドルと、見て楽しむだけのグラビアモデル(?)とで、棲み分けができないものだろうか。アイドルファンがアイドル雑誌で矢吹春奈とかを求めてるだろうか? 疑問だ。
 
 
 安藤沙耶香。まさに「ビジュアル・オンリーの大人な女性」。プライベートでロスの友人のところへ遊びに行くなんていう行動や考え方・価値観は完全にアメリカン。 It's American way of life ! But, it's not Japanese way of idol !
 
 
 投稿コーナー。投稿コーナーはアイドル雑誌でも名物的存在だった。でも、今では、もともと送られてくるネタの質が悪いのか、「プレゼントが当ってて嬉しかったです!」なんていう他の読者にとってはどうでもいい話が載ってたりする。昔はおもしろかったのに、なんて思わずつぶやきたくなる。一言ネタ系のはそこそこはおもしろいのだけれど。
 
 
 上戸彩。さすがは、上であげた人たちとは別格のかわいさ。幕末時代のドラマに出るらしい。上戸彩みたいなはっきりした明るい顔立ちの子を時代物にキャスティングする意味が分からない。この間もテレビで時代劇に出てたけど。
 
 
 石原さとみ。主演の映画『包帯クラブ』が公開される。この原作、一時は包帯巻いてみんなの傷を癒そうとするくせに、結局最後は、自分たちとそれ以外の人たちとで分け隔てて自分たちだけの狭い共同体を作ることで主人公たちが救われる。この内向きな解決法、日本的でジメジメしてて云々ってずーっと昔から批判されてるけど、制作者や出演者がどう考えているのか興味がある。けど、その他のことも含めて、解釈なんていう高等なものは何も語られていない。アイドル上がりの役者にそんな作品解釈を期待することは土台無理なこと。石原さとみはアイドル上がりの役者の中ではまともな方であるだけに若干期待したけど。
( ※参考:原作についての市川由衣の感想
 
 
 堀北真希。もともとバブルの疑いが濃厚だったけど(=人気と実力が乖離している)、よりによって、男っぽい髪形して男子高校生の制服着せられて・・・。バブル成金という行き方は不可能ではなかったけど・・・。まあ、いずれにしても・・・。
 
 
 工藤里紗。一人で行動する派。「孤高の一人道を極める」なんていう話にまでなっている。矛盾を含んだこと言うと、自分と合いそう。と思ったときから気にするようになったアイドル。性格は重要。顔を見るときも性格は加味されるものだ。
 
 
 全体。今月号は、出てるアイドルを平均すると、最有力アイドル雑誌の割に小物の印象。長澤まさみも戸田恵梨香も安田美沙子も相武紗季も新垣結衣も綾瀬はるかも出ていない。他方で、グラビアが出てるアイドルたちは随分昔からいる変わり映えのしない印象。全体として、今月号は、どういうアイドルを登場させたいのか意図が見えない。中途半端。まあ、これは今のアイドル界についても言えることではある。プロフェッショナルの不在。プロ意識を“アイドル”という職業に対して持つ子が少なくなった。変に作られてなくて自由なのはいいのだけど、そっちにばかり進みすぎている。バランスは図れるはず。空も飛べるはず。
 
 
 結局、雑誌の感想にかこつけて、色々溜まっていた言いたいことを自由に書き連ねた。

 アイドルについてこんなに色々と考えて書いたのは久しぶりだった。楽しい。来月以降も気が向いたらやってみよう。

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