by ST25
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柿喰う客・フランス(からの凱旋)公演 『 恋人としては無理 』 ( 作・演出:中屋敷法仁/2008年4月13日/@ギャラリーSite )
若手注目劇団「柿喰う客」がフランスの学生演劇祭で(日本語で)演じてきた作品の、一日限定での日本お披露目。( 演劇は言葉の分からない人たちの前で演じたって“大した”意味があるとは思えないけど。)
キリスト教の十二使徒たちの俗っぽい人間模様をコミカルに描いている。
メガネをかけたら誰、新聞を持ったら誰という風にして、全身真っ黒の服を着て顔だけ出してる5人の出演者が、13人(十二使徒とピラト)のどの登場人物をも適当に次々と演じていくというスピード感のある演出はおもしろい。役者たちもそのスピードに付いていって見事に演じ分けていた。
けど、話としては十二使徒を普通の凡人にして適当にキャラ付けし、“愛”をただの“恋愛”と読み換えただけの、至って平凡な面白味のないもの。話の展開もないし。イエスを登場させないでその言葉を勝手に解釈するというのもありきたりすぎるし。
そんなわけで、最初は演出の斬新さ・おもしろさで楽しめていたけど、途中からはただただ退屈なだけ。(ちょこちょこギャグとかネタにニヤリとする程度。)
そしたら、最後の最後になって、いきなりトム・ハンクスとレオナルド・ダ・ヴィンチが出てきて一転、救われた。
けど、時すでに遅し。やはり全体としては退屈で密度が薄い印象の方が強い。
そんなわけで、あまりおもしろくなかった。
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