忍者ブログ
by ST25
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 柿喰う客・第11回公演 『 傷は浅いぞ 』 作・演出:中屋敷法仁2007年11月14日~26日@王子小劇場
 
 
 注目の若手劇団「柿喰う客」の第11回公演は、アイドルを題材にした4人芝居。
 
 
  ※ 以下、まだ上演中だけどネタバレあり。
 
 
 この芝居、つまりは、アッキーナ、頑張れ!」ということですか。 (※ アッキーナおよびアッキーナの“傷”を知らない人は、「Wikipedia―南明奈」を参照。)

 こう理解すると、最後の、実はアユミが(死んでたはずの)アキナだった、という不可解な結末にも納得がいく。

 すなわち、“傷ついた”南明奈(=アキナ)を肯定するために、傷を乗り越えて頑張るアユミ(偽名)を実はアキナだったことにした、と。( それでも無理筋ではあるけど。)

 実際、話の中のアキナもマネージャーと恋愛関係になっている。( この逸話はけっこうさらっと流されてたけど、アッキーナを知ってる自分は聞き逃さなかった。)

 この解釈をこじ付けだと思う人のために、間接的な証拠も示しておこう。

 この芝居の作・演出をしてる中屋敷法仁はグラビアアイドル好きだ。南明奈が解雇されたことも知っている。好きなアイドルはほしのあきとか大友さゆりとか、正統派アイドルではない。で、性格がひねくれている(よね?)。

 と、くれば、“傷ついた”アッキーナをあえて擁護しようとすることは十分にあり得る。
 
 
 さて、そんな「アッキーナ、頑張れ!」な芝居がどうだったかというと、つまらなかった。

 言ってることは、「 スキャンダルとか体の外傷とかの“傷”なんて表面上のものにすぎないんだから、大した傷ではない(傷は浅いぞ!)」ということだけ。

 単純でありきたり。

 75分の4人芝居でこれしか言わないのはきつい。

 それに、“傷ついた”アイドルへの支持を求めるには、論拠が薄弱。

 さらに、話の展開や構成も、実に単純。( 過去の傷の説明、頑張るアユミの勇姿が8割、最後の2割で「傷は浅いぞ!」と主張。)

 その上、いつもの「柿喰う客」の笑いやら下ネタやらをかなり抑えているとくれば、見るべきところ、楽しみどころはほとんどない。( “笑いやら下ネタやらを抑えた「柿」”というのは見どころではあるけど。)
 
 
 4人でも役者陣の勢いは凄まじくて、観る者を全く飽きさせないのだけど、さすがに内容がないといかんともしがたい。

 いつも通り期待してただけに欲求不満。次回作に期待。

 追記:次回作はよかった

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
[10/20 新免貢]
[05/08 (No Name)]
[09/09 ST25@管理人]
[09/09 (No Name)]
[07/14 ST25@管理人]
[07/04 同意見]
最新トラックバック
リンク
プロフィール
HN:
ST25
ブログ内検索
カウンター
Powered by

Copyright © [ SC School ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]