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 上杉隆 『ジャーナリズム崩壊(幻冬社新書、2008年)


 「ジャーナリズム」という観点から、記者クラブを中心に、日本のマスコミの醜態を記している本。

 大・爆・笑。 電車の中では読めなかった。

 この本は、是非とも翻訳して世界中の人たちに読んでもらうべきだ。なんせ、おもしろいから。


 それで、読んで考え至った結論。

 つまるところ、日本のマスコミは、マスコミは第4の権力として何より権力監視の役割を果たすべきだという前提を共有していないのだ!

 だから、日本のマスコミに「ジャーナリズム」という観点からの批判が聞き入れられないのは当然なのだ。

 日本のマスコミは、新聞もテレビも「通信社」にすぎないのだ。(そして、一部(?)は「政府広報」なのだ・・・。)

 そして、問題が深いのは、国民の側もそれを当然のことだと思い込んでしまっていることだ。

 試しに、国民に新聞・テレビ(報道)の役割が何かを聞いてみるといい。きっと、「ニュースを伝えてくれること」、「わかりやすくニュースを伝えてくれること」という回答が大半を占めるから。


 ダメだこりゃ。

 ということで、日本のマスコミにジャーナリズムを期待することを完全に放棄させ、もう笑うしかないことを決心させてくれる、そんな一冊。

 マスコミが少しでもジャーナリズムとして自己認識してることを言い出したら、全力で笑ってあげましょう。(もう罵るのもめんどうだ。)


 そんなわけで、タイトルの『ジャーナリズム崩壊』は誤っている。そもそも日本に「ジャーナリズム」なんてないのだから「崩壊」のしようがない。

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