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 パオロ・マッツァリーノ 『「昔はよかった」病(新潮新書、2015年)

 

 『反社会学講座』以来、誰もが陥りがちな俗説の誤りを統計データや歴史資料を基におもしろおかしく指摘する著者の新作。

 今作では「昔はよかった病」と名付け、様々な(主に老害じじい・ばばあたちの)思い込みを正している。「火の用心」の拍子木の音に対する受容の今昔、戦前日本における熱中症を巡る凄惨な現実、江戸っ子の絆・人情などが取り上げられている。

 人間の直感や印象がいかにあてにならないかを思い知らされる。自らの経験や感覚を絶対視して傲慢に振る舞うと恥ずかしい目に合う。謙虚に、そして、今の世の中の幸せを感じながら、生きていこうと思わされた。



 ちなみに、この著者の著作は基本的にはおもしろおかしく書かれているのだけど、本によって当たり外れがある、と個人的には感じている。この本はおもしろかった。


 
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