by ST25
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行方昭夫 『英文の読み方』 (岩波新書、2007年)
「 正確な日本語に訳せて初めて英語を理解できたと言える 」という考えの下、正確な英文読解力を身に付けるためのポイント(※前提的な英文法の知識がある人向け)を丁寧に解説している本。
英文を理解するのに欠かせないにもかかわらず学校教育でしっかりと教えられることの少ない(と自分の経験から思う)ポイントがいっぱい説明されているし、英語を「 文法を理解して機械的に英単語を日本語に置き換えるだけ 」だと思っていては味わえない英文を読むことの楽しさも伝わってくる。
だから、中高生くらいが読むといいと思う。もちろん、受験英語を終え、その英語を使って英語の簡単な本でも読んでみようかという大人にもいい。
ただ、「 ここまで細かく訳し分ける必要があるの?」と疑問に思うところもないこともない。
そうなると、そもそも「正 確な日本語に訳せて初めて英語を理解できたと言える 」という考えはどこまで妥当するのだろうか?という疑問に行き着く。
とはいえ、「正確な日本語に訳せるようになること」が英語理解度の重要な尺度であることは間違いないし、自分はまだそこを目指すべき人間ではあるのだけど。
ところで、思えば、まだ英語の小説(小説こそ微妙な読解・訳が重要になる)を一冊も読み通したことがない。
この本で紹介されているgraded readersシリーズでも読んでみようか。( 思えば、graded readersシリーズなんて便利なものがあるのも初めて知った。)
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