by ST25
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池井戸潤 『オレたちバブル入行組』 (文春文庫、2007年)
バブル期に大手都市銀に入り、今や課長となったやり手の銀行員が、理不尽な組織の論理や腹黒い上司たちに敢然と立ち向かう経済小説。
分かりやすい勧善懲悪な話であり、ミステリー的な要素もあり、エンターテインメントとしては十分楽しめた。
ただ、「バブル入行組」というと、圧倒的な売り手市場で就活をして内定後も歓待された楽して入ってきた世代という印象があるだけに、このタイトルでバブル入行組の行員が実力もあって大活躍するというのはいかがなものか、と思った。
ちなみに、高杉良の経済小説と主人公のキャラクターとか似ているところもあった。比べると、高杉良の小説の方が登場人物の描写が緻密でかっこよかったりする。ただ、池井戸潤の小説は、ミステリー的な要素が高杉良のものよりおもしろい。
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