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 松本清張 『点と線(新潮文庫、1971年)

 

 汚職事件が取りざたされている「××省」の課長補佐が九州で若い女性と並んで死んでいた。誰もが情死と考える中、その真相を解き明かすべく、粘り強く刑事が奮闘する。

 時刻表が大きな役割を果たしていた時代の、時刻表を巧みに用いたミステリー。その巧みさは文学的ですらある。

 そして、登場人物が背負っている社会的な背景(役人の汚職など)を通して、その時代や社会をも描けていて、いかにも松本清張らしい。トリックを明かして終わりというミステリーとは一線を画している。

 それだけに、時代の暗さ・重さはあるが、それが読みごたえを生んでいる。



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