by ST25
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松本清張 『点と線』 (新潮文庫、1971年)
時刻表が大きな役割を果たしていた時代の、時刻表を巧みに用いたミステリー。その巧みさは文学的ですらある。
そして、登場人物が背負っている社会的な背景(役人の汚職など)を通して、その時代や社会をも描けていて、いかにも松本清張らしい。トリックを明かして終わりというミステリーとは一線を画している。
それだけに、時代の暗さ・重さはあるが、それが読みごたえを生んでいる。
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