by ST25
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小川糸 『ツバキ文具店』 (幻冬舎文庫、2018年)
鎌倉で文具店兼代書屋を営む女性を主人公にした物語。
代書屋とは、手紙を代わりに書く仕事。紙、筆記具、字体、内容を依頼主の人柄や気持ちを踏まえて決めていく。友人との絶交の手紙、借金の依頼への断りの手紙、死んだ先代への手紙などが書かれている。
そして、歴史を感じさせる鎌倉の町での、ご近所さん達との関わりも話に温かみを与えている。
話はそれなりにおもしろく、それなりに楽しめる。
ただ、ほしおさなえ『活版印刷 三日月堂』(ポプラ文庫)と似ていることが気になった。活版印刷に対して代書、川越に対して鎌倉、そして、近所の人たちとの関わり。
どちらも2016年に出版されているから、どっちが先なのかはよくわからない。
いずれにしても、個人的には『活版印刷 三日月堂』の方がおもしろかった。
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