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 大江健三郎 『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ (新潮社、2007年)
 
 
 最も新しい大江健三郎の中篇小説。

 去年、12月10日の講演会を聴きに行く前に読んだから、ひと月ほど前に読んだもの。

 最近の作品の中では一番おもしろかった。

 中期以後(?)の作品によく見られる、民話の世界に逃げ込むということがなく、民話は登場するけどあくまで舞台が現実のままなのが良い。( 民話の滑稽さの中に入っていくだけなら、そのおもしろさは童謡と変わらない。)

 2人の老人が昔、純粋無垢な心で映画制作を始める。しかし、そんな“純粋無垢”を陵辱するような行為に絡んだ事件によって、その映画制作の計画は頓挫してしまう、という話。

 美しくも儚い。

 いかにすれば純粋無垢を守ることができるのだろうか。

 そんなことを考えるのは独りよがりな勝手な空想だろうか。

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