by ST25
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大崎梢 『だいじな本のみつけ方』 (光文社文庫、2017年)
1つ目の「だいじな本のみつけ方」は、人気作家を取り巻く中学生や書店員などの話が書かれている。深い感動や衝撃の展開があるわけではないけれど、読み物としてよく書かれていてすいすいと読み進められる。
2つ目の「だいじな未来のみつけ方」は、本の読み聞かせをめぐる物語。テレビの司会者やアナウンサーなんかもそうだけれど、普通に話しているように見えてあのように自然に聞きやすく話すのには技術がいる。読み聞かせも、上手な人がすると本の魅力をより引き立たせてくれるだろう。そんなことを考えながら読み進めた。それだけに、ただの中学生が読み聞かせて果たして本の魅力は伝わるのだろうかと少し疑問に思った。
連作短編のように2篇とも同じ世界を描いている。主人公の中学生はちょっと幼く感じるくらいな女の子。童話に出てきそうな無垢な感じ。
そんなわけでちょっと童話みたいな世界観の物語。暇があれば読んでもみてもいいかなって感じ。
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