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 H・G・ウェルズ 『タイムマシン(石川年訳/角川文庫、2002年)
 
 
 今から100年以上前、19世紀末に書かれた言わずと知れた傑作SF小説。

 80万年後の未来を描いている。

 「タイムマシン」という、“未来”をイメージさせる機械を用いて行った“未来”(80万年後)の世界に生きる人間は、生物として大幅に退化している。

 そして、その未来の退化した人間は、2種族による「階級社会(社会?)」になっており、しかも、「労働者階級」たるモーロックが、「資本家階級」たるエロイより、食物連鎖上、上位に君臨している。

 悲観的な未来像を描いているけれど、大地震とか隕石衝突とか核戦争といったカタストロフィックな出来事を使わずに、生物学(進化論)的な理論の必然としての悲惨な未来を描いている。

 物語展開上の細かいところで「偶然」に頼りすぎている嫌いはあるけれど、2002年に公開された映画では描ききれていない哲学的・社会的な含蓄もあり、映画を観ていても改めて読む価値はある。

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