by ST25
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岡本隆司監修 『サクッとわかる ビジネス教養 中国近現代史』 (新星出版社、2020年)
アヘン戦争から現在までの中国政治史をとても簡潔にまとめた本。
それぞれのテーマについて、はじめに3コマで大まかな流れを言った上で、その詳細(というほど詳しくは全くないけど)を文章で説明していく。
「イラスト入り」、「あっさり読める文章の少なさ」、「タイトルの「教養」という言葉」と、中田敦彦のYou-Tube大学で取り上げられるのを狙っているのではないかと思わせるようなテイスト。
それはさておき、確かに苦労することなくサラサラと読み進めることができる。それだけに「中国の近現代史を学ぼうとする人が初めに読むのにちょうどいい!」と言いたくなるけど、果たして本当にそうだろうか?
知識が本当にほとんどない人にとっては、情報量が少なすぎて分からないのではないかという気がする。それに、より致命的だと思うのが、簡単すぎて歴史のダイナミズム、おもしろさが伝わらないのだ。
したがって、当初のイメージとは逆に、最低限の知識がある人が、復習用や頭の整理用に読むのにいいのではないかと思う。
それでも中田敦彦ならこんな本でもおもしろく語ってしまうのだろうか?
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