by ST25
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三浦博史 『舞台ウラの選挙』 (青春新書、2007年)
選挙コンサルタントが今の日本の選挙がどんなものかを(候補者の側から)語っている本。
衆院から首長から地方議会まで各種選挙で大体どれくらいのお金がかかるかを具体的に示しているところはおもしろい情報だった。
だけど、他のところは、日常生活、友人関係、企業の経済活動、政治ニュース、芸能界のニュースなどに、普段からある程度、敏感に接している人なら解っているレベルの見方にすぎない。
例えば、選挙に勝つ要因は「オーラ」と「熱意」である、とか。
まあ、そもそも、選挙自体が国民の支持・投票を求めて行われる活動だから、一般的な国民の感覚から外れた奇異なことをしたところでうまくいくはずがなく、当然といえば当然だけど。( でも、プロなら何か秘策があるのではないかと期待してみたくはなるものだけど。)
そんなわけで、いかにも新規参入組の新書らしい内容の薄い一冊。
それにしても、この本を読みながら思ったのは、安倍首相は選挙(衆院選および自民党総裁選)で勝ったのに今の惨状があるわけで、つまりは、選挙で勝つことと優れた政治家であることとは全くの別物なのだなぁということ。( これは非常に残念なことではあるのだけど・・・。)
〈前のブログでのコメント〉
- 各選挙の相場はいくらぐらいでしたか?
- commented by やっ さん
- posted at 2007/06/09 22:03
人によってもピンキリで、さらに選挙が行われる状況(選挙区の大きさとか、急に選挙が決まって運動期間が短いとか)なんかによっても大分違うみたいですが、相場は、(事前の活動中の生活費を入れて)法定費用(=選挙運動費用の限界額)の2倍らしいです。
具体的に出てきている数字としては、アメリカ大統領選が400億(円)、国政選挙が政党公認候補の場合で、個人の持ち出しが500万~1000万、市議会レベルだと(おそらく生活費なしの場合で)平均で200万、人によっては数十万、といったところでしょうか。 (言うまでもなく、アメリカ大統領選は個人献金だけで1人数十億円も集めてしまうわけですが・・・。)
それにしても、選挙にかかる金の問題は、重要であり、しかも問題になるにもかかわらず、マスコミでは滅多に報道されない(資産は全議員分、詳細に報道するのに)ので、こういう本は貴重です。
まあ、最近ではホームページで詳細を公開してる人も多いですが。(ちんけな経歴詐称をした世田谷区議の「情報公開男」が細かく公開してたのを見ました。)- commented by Stud.@管理人
- posted at 2007/06/09 23:57
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