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 『DOCUMENTARY of AKB48  to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』 (製作総指揮:岩井俊二/監督:寒竹ゆり/2011年、日本)


 「岩井俊二まで関わったAKBのドキュメンタリー映画!!!」ということで、泣くことを覚悟/期待していたら、全然期待外れで、拍子抜け。

 内容のメインは、主要メンバーのインタビュー。 そこにちょこちょこチーム入れ替えとか選抜総選挙とかのAKB全体の話が組み込まれてるだけ。 ( インタビューは、地元に帰ってとか、何かしらやりながらというメンバーも数人いるけど。)

 AKBは、普段から、総選挙をはじめとした「劇的なイベント」を提供していて、その度ごとにテレビ番組やらDVDやらで(メンバーの心境告白を含んだ)ドキュメンタリーを作って見せているから、今さらメンバーの「語り」を見せられても、目新しさも感動もない。 

 せっかく映画まで作るならデビューから今までの軌跡を描いてほしかった。 もちろん、総集編的なものを作ると「もう終わり」感が出てしまうから、未来志向にしたい気持ちは分かるけど、そこを上手くやるのが映画製作者の力量ってもんだと思う。

 とはいえ、もちろん、個々に見れば心に残ったシーンもあって、例えば、柏木由紀のキャプテンとしての苦悩とか、研究生だった横山由依が大先輩の篠田麻里子のためにダンスを懸命に教えてるところとか、指原莉乃の帰郷とか。

 それから、映画館の大画面でかわいい子を見れるのはなかなか悪くない、というのも良い点ではあった。 ( というのを考えると、映画館の音響を使えるのに彼女たちの歌を含めた音楽が効果的に使われていなかったのが、残念なところとして思い浮かぶ。)


 それにしても、この映画の副題の「10年後」というのもそうだし、「歌手志望」だとか「女優志望」だとかをやたらと語ったりするのもそうだけど、AKBのメンバーと売り手たちは、やたら将来のことを話題にする。 こんなやや不自然なところに、様々なサプライズを仕掛けて何回もファンたちの度肝を抜いてきた秋元康といえども、人気が昇りつめてしまった彼女たちをどう処理していくのかに関しては、やはりかなり気になるし頭を悩ます問題なのだろう、というのが窺い知れる。

 ちなみに、2011年の人気の下降については、(少なくとも)主要(≒初期)メンバーたち自身はかなり自覚的だし、人気もありAKBとしての最高傑作ともいえる「ヘビーローテーション」より、その後に出された「Beginner」の方が売り上げが多かったというのも、「ワンテンポ遅れる大衆の動き」の見事なまでの現れのようで、人気に関しては「Beginner」の頃にすでにピークを迎えていたように思われる。 また、飽きられてくるだろう現在の主要(≒初期)メンバーと並ぶ、あるいはそれを超えるような個性を持った人材も、見い出そうと策を弄してはいるが( 指原猛プッシュとか横山由依猛プッシュとか研究生オーディション開催とか)、逸材は出てきてはいない。

 そんな絶頂期だが大事な岐路を迎えつつもあるAKBを、秋元康らは、果たしてどう着陸させるのだろうか。

 AKBは専用の劇場を持っているからまた劇場に引きあげていくというソフトランディングもあるだろうし、まだ人気があるときにパッと解散するというハードランディングもサプライズ好きな彼らならあり得なくはないだろう。 また、この映画で大島優子が「卒業のことはいつも頭にある」というようなことを言っていたけど、主要メンバーが少しずつ抜けていって空中分解するという道もあり得るだろう。


 映画に内容があまりなかったから、映画と関係ない話題も長々と書いてしまったけど、まあ、そんな映画だった。
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