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 森達也 『(角川文庫、2002年)


 広報の荒木浩を中心に麻原逮捕後のオウム真理教をその内側から、というか至近距離から追ったドキュメンタリーの書籍版。

 彼らに密着し彼らを至近距離から撮ることで見えてきたのは、彼らのあまりの普通さ、平凡さと、それと(敵対心むき出しで)対峙する社会(国民たち)や権力(警察)の異常さ、野蛮さ。

 オウムが惨劇を起こしたことは事実なわけで、その片鱗をつかみきれていないのは制作者の力不足とも言えなくはない。 ただ、この作品の目的は固定観念や偏見を極力取っ払ってオウムを観ることであり、その結果映されたオウムも、それはそれで真実の一面なのだろう。

 それにしても、普通で平凡な人々を社会や権力が理性のかけらもなく追い詰める様はグロテスクだ。


 ちなみに、カメラの前で堂々と「転び公防」が行われているが、そのとき(橋本内閣時)の国家公安委員会委員長は自民党の倉田寛之。 朝日新聞の社長は分からない。 読売新聞の社長は分からない。 毎日新聞の社長は分からない。

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