by ST25
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
重松清 『ナイフ』 (新潮文庫、2000年)
学校でのいじめと親と子の関係をテーマにした5つの短篇からなる。
残虐ではあるが、子供たちには子供たちなりの世界や論理があり、ただ単純に大人の世界の正論をぶつけるだけでは全くダメであるどころか、状況を悪化させかねない、という現実をしっかり認識できているという点では良い。
けれど、「じゃあどうすればいいのか?」など、その先を描けていない点では物足りない。 結局、この本に出てくるいじめられてる子供たちは、じっと耐えることしか策がない状況に置かれている。
PR
この記事にコメントする