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 パオロ・マッツァリーノ 『コドモダマシ――ほろ苦教育劇場(春秋社、2008年)


 好奇心旺盛(あるいはただのバカ)で(どんなにピントがずれてても)何でも思ったことや疑問を口に出してしまう子供と、そんな子供に対して父親としての威厳を何とか保とうとする父親と、その周辺の破天荒な人たちによって繰り広げられる人間模様を描きながら、毎話ネタ元になった本の紹介もしている本。

 けっこうどの話もおもしろい。

 中でもおもしろかったのは、現代美術鑑賞入門、寺子屋では「学級崩壊」が普通だった、学校に行く意味など。

 けど、いかんせん、一つ一つの話がかなり短いために、どうしても物足りなさばかりが読後に強く残ってしまい、本全体としての満足度はいまいち。


 けど、とにもかくにも、子育てや教育は(良くも悪くも)思い通りにはならないということだ。「人間いいかげん史観」同様、この著者の、現実主義的諦念から出発するポジティブな人生観や思考には大変共感する。

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