by ST25
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重松清 『青春夜明け前』 (講談社文庫、2009年)
小5から高校を卒業して上京する直前までの、青春ならではの、バカでダサくてスケベな男子たちを描いた7つの短編を集めたもの。 文庫オリジナル版。
小5の男子がエロについての知識を知り始め、実際にエロい場面に遭遇する「とんがらし」は、描写や言葉使いが生々しくて強烈。 小学生には読ませたくない感じ。
嫌いな女子を心底嫌い差別しつつも相手の恋心は尊重したいという様子を描いた「モズクとヒジキと屋上で」、童貞卒業競争をして、ぬけ出したらその武勇伝を誇らしく語る高3の男子たちを描いた「俺の空、くもり」、強がって突っ張っている男たちを、必死でダサイと冷静に見る男子が主人公の「横須賀ベルトを知ってるかい?」が、おもしろかった。
読みながら、子供時代のことをいろいろ思い出しはしたが、それほど懐かしい思いがしなかったのは、良かれ悪しかれ、今も変わっていないところがあるからなのだろう。きっと。
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