by ST25
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重松清 『みんなのなやみ』 (新潮文庫、2009年)
出版社のホームページで募った悩みに重松清が答えるという企画を本にしたもの。 悩みは子供からのものが多く、家族、学校、いじめ、恋愛、実存など。
答えのスタンスは、基本的には、重松清の小説の登場人物たちと同じで、「 人間は弱くて情けない。 それでも頑張って生きて、人生に喜びを見出したりしている 」というもの。
だから、「まえがき」でも書いてある通り、悩みを消し去ることは目的とはしていない。 悩みを共有すること、悩みに真剣に向き合ってくれる人がいることを伝えることが目的となっている。
そんなわけで、答え(考え方)はスタンダードで無難で、(少なくとも大人にとっては)それ自体で参考になることはあまりないと思われる。
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