by ST25
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白井恭弘 『外国語学習の科学――第二言語習得論とは何か』 (岩波新書、2008年)
巷に溢れる胡散臭い独り善がりなハウツー本とは一線を画し、学問的蓄積に基づいて、外国語学習における多様な側面を冷静かつ丁寧に概括している良書。
具体的には、言語自体、母語の習得、学習者による違い、外国語習得のメカニズムなどが考察されている。そして、最後に、現在の研究の蓄積から考えられる効果的な外国語の学習法が簡単に示されている。
結論として何か斬新なものが提示されているわけではない。
けれど、巷に溢れる、奇をてらった、商業主義的な、一個人の経験だけに基づく、どうしようもない代物たちの胡散臭さを際立たせるという点、そして、外国語学習の際に気をつけるべきポイントを提示しているという点で、大変意義のある一冊。
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