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森嶋通夫 『血にコクリコの花咲けば』(朝日文庫、2007年)
「ノーベル経済学賞に一番近い日本人」と言われ続けていた(今はなき)経済学者の自伝、の文庫版。
文庫化されているのを見つけて、単行本をすでに持っているけど、すかさず購入。
3部作のうちのこの第1作では、大学に入るまでと徴兵されてから終戦までが主に語られている。
森嶋通夫は、その妻が「解説」で用いている言葉で言えば、「プリンシプル(原理,信条)」と「インテグリティ(誠実さ)」という学究者としては特に求められる倫理観を、(学問以外の)普段の行動においても貫いている。この性格なら、後に学問で大成するのも故無きことではないのが納得できる。
プリンシプルとインテグリティ。
激しく共感。
それから、同じく「解説」に出てくる、森嶋通夫がよく言っていたという言葉。
「 高く評価しているからこそ厳しく批判し、その反応を待っているのが分からんかなあ。どうにもならんのなら誰が嫌われてまで批判するか。 」(pp293-294)
これまた、激しく共感。
自分がこのブログでか弱いアイドル(やその出演作)を批判したりしているのは、まさにこの気持ちから。
(※1.批判する必要がないに越したことはない)
(※2.本や政治家などに対する批判の場合はこの限りではない)
それにしても、月1のペースで文庫化されていくのは待ちきれない・・・。分量があるわけではないんだから、3冊まとめて出して欲しかった・・・。(そりゃ、単行本を読み直せばいいわけだけど、新しく出たからこそ読む気も増してくるというものなのだ。)
〈前のブログでのコメント〉
- プリンシパルとインテグリティを普段の生活にも貫く。
いやあ、立派な人ですね~~(笑) - commented by やっさん
- posted at 2007/03/16 01:44
う~ん、、、何のこと言ってんだろう???
ちなみに、この自伝、以下、『智にはたらけば角が立つ』、『終わりよければすべてよし』と続きますw- commented by Stud.@管理人
- posted at 2007/03/16 11:36