by ST25
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木村元彦 『オシムの言葉』 (集英社文庫、2008年)
祖国である旧ユーゴの内戦と解体という「政治」に巻き込まれながらも、自分のサッカーを追い求め、貫き続けたオシム前日本代表監督のサッカー人生を追ったノンフィクション。
タイトルから想像されるような、ただの「オシム語録」ではない。
さまざまなエピソードやオシム自身の言葉や行動を通して、一本筋の通ったオシムのサッカー哲学が垣間見える。
しかし、オシムに教えを受けた選手自身による証言が、何より、オシムのすごさを伝えてくれている。
特に代表を外された宮本との交流が興味深かった。
それにしても、「とにかく走る」とか、「攻守の切り替えを早く」とか、2006年のワールドカップで日本代表に明らかに欠けていたものだし、次のワールドカップにオシムジャパンで挑んで、世界の中でどこまで闘えるのか見てみたかった気がする。
それから、なんといっても、オシムのサッカーに合いそうなナカタとの組み合わせも是非見てみたかった。
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