by ST25
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坂口安吾 「信長」 (『坂口安吾全集09』、ちくま文庫、1991年、所収)
父・織田信秀が活躍していた信長15歳の頃から桶狭間の戦までを文学者らしい名調子で描いた長編歴史小説。
敵味方にかかわらず散々「バカ」「タワケ」「織田家の無能な跡取り」と揶揄され、信長本人も「バカ」を自任する。そんな中、信長の真の実力を見抜いていたのは、美濃で権勢を誇り、愛娘を信長の妻に与えた斎藤道三ただ一人。その道三が討死すると、周囲の敵も重臣も「バカ」だけになった尾張、織田家、すなわち信長を討伐することを画策する。その中心が今川義元である。こうして、信長は四囲を敵に囲まれる。しかし、心底信長を「バカ」だと思い込んでいる彼らは、圧倒的な数的優位にもかかわらず、信長に敗れ去る。
やはり、「小泉は信長」だ。
小泉は、「あまり政治家は、勉強や、議論をしてはいけない」と信じ、自身が「バカ」であるかのような振る舞いを多々している。
そんな小泉を「バカ」だと判断し、「バカ」だと批判し続ける者ほど、小泉に敗れ去ることになる。
左翼よ、小泉を侮るなかれ!
しかし、時すでに遅し!
「 敵は八方に我先きに逃げた。またたくうちに田楽狭間の敵兵は一掃されて掻き消えていた。 」(P346)
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