by ST25
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N・グレゴリー・マンキュー 『マンキュー マクロ経済学Ⅰ入門編【第2版】』 (足立英之、地主敏樹、中谷武、柳川隆訳/東洋経済新報社、2003年)
評判の良い経済学テキストの二分冊のうちの一冊。本来ミクロから学ぶのが正攻法らしいが、比較的馴染みのあるマクロからお勉強。評判通り、ものすごく分かりやすかった。「簡潔さ」が著者の信条らしく、確かに記述は簡潔である。けれど、必要なところは丁寧に繰り返し説明されていたりと、入門~中級の教科書としての心配りも忘れていない。
このテキストの画期的なところが、これまでのテキストとは違う新しい構成を採用しているところにあるというのは有名な話である。つまり、価格が伸縮的な「長期」を古典派モデルを使って先にじっくりと説明し、それから価格の硬直的な「短期」の分析をIS-LMモデルを導入して説明しているのだ。経済学の初心者である自分のような人間が直感的に思い描く経済学は市場が万能な(?)「長期」であるから、先に「長期」を説明してくれるのは自分の頭に忠実に順を追って説明しくれているようでありがたい。
それにしても一冊読み終わるのに随分と時間がかかってしまった。最初は調子が良かったのに中盤に中だるみしてしまった。これから、『Ⅱ』、『マンキュー経済学 ミクロ編』と読み進めていかなければならない。
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