忍者ブログ
by ST25
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 ジョセフ・E・スティグリッツ『スティグリッツ 公共経済学(上) (藪下史郎訳/東洋経済新報社、1996年)
 
 
 すでに第2版が出ているみたいだけど、これは第1版。少し前に古本屋で105円で購入した。

 最近興味を持っている公共選択の章があったからそこだけ読んでみた。(「第5章 公共選択」と「第6章 公的生産と官僚制度」)

 あくまで公共経済学・財政学の教科書だから、公共選択論については基本的なところが簡単に押さえられているだけ。

 だけど、公共選択論の「入り」としてはとても分かりやすい。

 というのも、最初に「資源配分の私的メカニズムの効率性」を押さえた上で、そこから逸脱した非効率なものとして「資源配分の公的メカニズム」が位置付けられ語られているから。

 具体的には、市場とは違う公的な資源配分メカニズムとして、多数決投票、中位投票者、投票のパラドックスといった公共選択論の概念が、市場による資源配分との違いを意識しながら説明されている。

 そのため、経済学と政治学(的対象)との接合が自然になされているように感じることができた。

 これが普通なのかもしれないが、いかんせん先に政治学者の書いたもの(小林良彰『公共選択』)を読んだから、経済学的な方法を使って政治的現象を分析することの意義を理解し損ねていたような感じである。

 やはり、政治学ではなく、経済学との関係において語られないと、公共選択論はあまり意味がないようである。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新コメント
[10/20 新免貢]
[05/08 (No Name)]
[09/09 ST25@管理人]
[09/09 (No Name)]
[07/14 ST25@管理人]
[07/04 同意見]
最新トラックバック
リンク
プロフィール
HN:
ST25
ブログ内検索
カウンター
Powered by

Copyright © [ SC School ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]