by ST25
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太田光 『トリックスターから、空へ』 (新潮文庫、2009年)
太田光の短いエッセーを集めたもの。
前半は子供の頃の話から好きな本の話までいろいろな話題について書いている。 けれど、後半はアメリカやイラク戦争の話題ばかり。 で、さすがに中盤から終盤にかけてちょっとだれる。
ただ、一つ一つの内容は、核をしっかりどっしりと持ちつつ、鋭さや面白さも持ち合わせていて、心踊りながら充実した読書の時間を味わえる。
テレビでは相変わらずおちゃらけてるけれど、思考や文才はすっかり円熟している。
かっけーなぁ、ちきしょー。
思考の正しさではなく、思考のしなやかさなのだ。
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