by ST25
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
高瀬淳一『「不利益分配」社会』 (ちくま新書、2006年)
読んでいてここまで怒りがふつふつと沸いてきた本も久しぶりである。
愛の力のすごさを改めて実感した。
Love is Blind――小泉純一郎にフォーリンラヴした政治学者の恋文。
これだから政治学者は信用できない。
そんなわけで、愛にうなされて冷静に(学問的に)考えられなくなってしまっている箇所を引用。
「 小泉は「バラマキ政策」をウリにしたわけでもない。かれが熱心に進めた郵政民営化は、世論調査ではけっして最優先すべき重要政策とは思われていなかった。そうした人気のない、しかも金銭的利益にも直結しない政策を、何年にもわたって掲げつづけるポピュリストなど、形容矛盾もいいところである。 」(p15)
小泉首相が田中真紀子を外相にしたことをお忘れですか? 「最優先すべきではない」政策は全て「人気のない」政策ですか?
さらにこの本、政治ドラマの演出競争万歳、政治家の自己演出のための演技万歳、事実上の首相公選万歳、政治のパーソナル化万歳、大衆動員政治万歳などなど、独裁政治を目指しているとしか読めない。
恐ろしかー、恐ろしかー、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、God bless us、God bless us・・・。
PR
この記事にコメントする